仮想通貨FIL(ファイルコイン)とは?特徴や将来性を徹底解説!

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ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークで、誰でもストレージスペースを貸し出したり、購入したりすることができる仕組みを提供している。

ファイルコインのユーザーは、ファイルコインのネットワークにデータを保存するために、ネイティブトークンとして機能するファイルコインを支払い、マイナー(ストレージプロバイダー)はファイルを保存し、正しく保存されていることを証明することで報酬を得る。

マイナーは、様々な種類の取引を行い、新しいブロックをチェーンに追加することで、ファイルコインの報酬を受け取ることができる。マイナーは、保存容量と時間に基づく証明(proof-of-replicationとproof-of-spacetime)を用いて、ブロックチェーンに自分の貢献を記録する。

この記事では、ファイルコインの特徴、最新の価格動向、将来性などについて詳しく解説する。

この記事の要点
  • ファイルコイン(FIL)は「人類の最も重要な情報を安全に保存すること」を目指している
  • ファイルコインはコンセンサスアルゴリズムにプルーフオブストレージ(PoS)を採用
  • ファイルコインは、分散型コンピューティングに対応している
  • 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる

FILは一部の仮想通貨取引所で扱っているが、残念ながらFILを取り扱っている国内取引所は多くない。

FILのようなアルトコインを取引する際は、国内取引所からビットコインなどのメジャー通貨を入手後、海外取引所へ送金して購入するとスムーズだ。

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目次

仮想通貨FIL(ファイルコイン)とは?

名称 Filecoin
ティッカーシンボル・通貨単位 FIL
ブロックチェーン Filecoinブロックチェーン
コンセンサスアルゴリズム プルーフオブストレージ(PoS)
発行上限* 上限なし
価格* ¥1,036.04
時価総額* ¥631,146,205,535.43
時価総額ランキング* 40位
取扱のある主要な仮想通貨取引所 GMOコイン
Kraken
Gemini
公式サイト ファイルコイン(FIL)公式サイト
*2024年12月16日時点、CoinMarketCap調べ

ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークで、「人類の最も重要な情報を安全に保存すること」を目指している。

ファイルコインは、データを分散型ストレージネットワークで暗号化し、永続的で耐障害性の高いストレージに保存することで、災害や事故などによる損失を防ぎ、上記の目的を実現しようとしている。

ファイルコインは、データの完全性やアクセシビリティを保証するために、プルーフオブストレージ(PoS)というコンセンサスアルゴリズムを用いている。

プルーフオブストレージは、プルーフオブレプリケーション(PoRep)とプルーフオブスペースタイム(PoSt)と呼ばれる2つの技術から構成される。これらの技術を利用してマイナーがブロックの生成や検証を行うことで、ネットワークの安全性と効率性保たれている。

ファイルコインの価格は、2024年12月16日現在、約1,036円であり、時価総額は約6,311億円である。時価総額ランキングでは、40位に位置している。

仮想通貨FIL(ファイルコイン)の特徴

ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークで、誰でもストレージスペースを貸出したり、購入したりできる仕組みを提供する。

ここからは、そんなファイルコインの特徴について詳しく見ていこう。ファイルコインには、主に次のような特徴がある。

仮想通貨ファイルコイン(FIL)の特徴
  • 独自のコンセンサスアルゴリズムを採用
  • 分散型コンピューティングに対応

独自のコンセンサスアルゴリズムを採用

ファイルコインのコンセンサスアルゴリズムは、プルーフオブレプリケーション(PoRep)とプルーフオブスペースタイム(PoSt)と呼ばれる2つの技術から構成される「プルーフオブストレージ(PoS)」という独自の方式を採用している。

これらの技術は、ファイルコインのネットワークにストレージを提供するマイナーが、データを正しく保存し、ネットワークの安全性と効率性に貢献することを証明するために用いられている。

プルーフオブレプリケーションは、マイナーが受け取ったデータを自身の公開鍵と関連付けて暗号化し、そのハッシュ値をブロックチェーンに記録することで、データの保存を証明する技術である。この技術により、マイナーはデータを複製して保存することができず、データの一意性と完全性が保証される。

プルーフオブスペースタイムは、ランダムに選ばれたマイナーがランダムに選ばれたストレージについて、申告通りにデータが保存されているか、定期的に検証することで、データの継続性とアクセシビリティを証明する技術である。

この技術により、マイナーはデータを削除したり、オフラインになったりすることがなくなり、データの可用性と耐障害性が保証される。

分散型コンピューティングに対応

ファイルコインは2023年3月、ファイルコインバーチャルマシン(FVM)という新しい機能をローンチしている。FVMとは、ファイルコインネットワーク上でスマートコントラクトや分散型アプリケーションを実行できるようにするランタイム環境である。

FVMはファイルコインのストレージとリトリーバル(保存データ取得)の機能を利用できるだけでなく、イーサリアム(Ethereum)と互換性があるため、イーサリアムのアプリケーションをファイルコインに移行することを可能にする。

また、FVMはWASM(WebAssembly)という仮想マシンに基づいており、任意の言語で書かれたスマートコントラクトやアプリケーションを実行できる。

これにより、ファイルコインは分散型ストレージと分散型コンピューティングの両方を提供するプラットフォームとなる。

仮想通貨FIL(ファイルコイン)の将来性・今後の見通し

ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークで、プルーフオブストレージ(PoS)という独自の方式を用いて、ネットワークの安全性を高めている。

ここからは、そんなファイルコインの将来性を考察してみよう。

仮想通貨ファイルコイン(FIL)の将来性
  • FILの分散型ストレージ機能に注目が集まる
  • データ量の増加に対応
  • 分散型ウェブの拡大

FILの分散型ストレージ機能に注目が集まる

ファイルコイン(FIL)は、2024年2月にソラナ(SOL)との戦略的連携が発表された。

ソラナ(SOL)が、FILの分散型ストレージ機能を活用することでデータの冗長性、スケーラビリティ、セキュリティの向上を目指す方針だ。

Solana と#Filecoinの統合は、集中型ストレージ ソリューションからの大幅な脱却であり、Solana ブロックチェーンの信頼性と拡張性の向上に向けた注目すべき一歩です。 ソラナはFilecoin を利用して、そのブロック履歴をよりアクセスしやすくし、インフラストラクチャプロバイダー、エクスプローラー、インデクサー、および履歴アクセスを必要とするすべての人が利用できるようにしています。Filecoin の分散ストレージ機能を活用することで、 ソラナは、分散化の精神を忠実に保ちながら、データの冗長性、拡張性、強化されたセキュリティを実現できます。このコラボレーションは、ユーザーと開発者の利益のために、より堅牢で回復力のあるエコシステムを構築するブロックチェーン ネットワークの力を示しています。※日本語訳

引用元:FIL公式X(旧Twitter)

ソラナは2024年10月時点で時価総額ランキング5位に付けている代表的な仮想通貨だが、本提携により更なる地位の向上に期待が持てるだろう。

ソラナの創設者であるAnatoly Yakovenko氏は、本提携後に「ファイルコインが見事な分散型アーカイブ層を構築してくれたことに感謝している」とコメントした。

FILの分散型ストレージ機能が評価されれば、FILの価格動向にも大きな影響を与える可能性があるだろう。

データ量の増加に対応

ウェブのコンテンツやアプリケーションの複雑化に伴い、データ量が増加傾向にある。ファイルコインは、大規模で安価で信頼性の高いデータストレージを提供することで、データ保存の需要に対応することができる。

ファイルコインはデータ量の増加に対応するために、インタープラネタリーコンセンサス(IPC)を利用している。インタープラネタリーコンセンサスとは、ファイルコインのネットワークを分割して拡張するための仕組みである。

インタープラネタリーコンセンサスは、ファイルコインのネットワークを親と子の関係にある複数の小さなブロックチェーン(サブネット)に分けることにより、データの量や種類に応じて柔軟にネットワークの容量を増やすことができるため、データ量が増加傾向にあるなかでも、データ保存の需要に対応することができる。

分散型ウェブの拡大

昨今、中央集権的なウェブサービスに対するプライバシーの問題や、個人情報の漏洩をはじめとするセキュリティの問題に対する解決策が求められている。中央集権的なウェブサービスとは、一部の企業や組織がデータやコンテンツを管理するウェブサービスである。

たとえば、GoogleやFacebookなどの巨大なプラットフォームがその代表で、ユーザーに便益を提供する一方で、プライバシーの侵害や個人情報の漏洩といった問題を引き起こしている。

そんな中、分散型ウェブサービスが注目されている。分散型ウェブとは、中央集権的な管理者やサーバーに依存せず、ユーザー同士が直接データやコンテンツをやりとりするウェブサービスである。

ファイルコインなどの分散型ストレージネットワークがその代表で、企業のサーバに一元管理されていたデータを分散化することで、中央集権的なウェブサービスの問題に対応する。

一方で、ファイルコインのマイニングには、高い参入障壁も存在する。マイナーはマイニングに際し、高いハードウェアコストやファイルコインの担保といった要件をクリアする必要がある。

これらの要件は、マイナーの不満に直接的につながりやすく、ネットワークの安定性や信頼性に影響を与える可能性があるため注意が必要だ。

仮想通貨FIL(ファイルコイン)の価格推移

ここからはファイルコイン(FIL)の価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2018年7月から2024年12月16日までのFIL/USDチャートだ。

仮想通貨FIL(ファイルコイン)の価格推移
出典 TradingView

仮想通貨ファイルコインの価格は、2021年に年間を通じて一時180ドルを超えるなど、大きく上昇したものの、その後上昇は続かず、2022年半ばから現在まで7ドル前後でレンジ相場が続いている。

ファイルコインの価格は2021年に大きく上昇しているが、2021年の仮想通貨市場を振り返ると、確かに仮想通貨に注目が集まりやすいイベントが重なっていたことが分かる。

まず、仮想通貨の技術革新や発展が挙げられる。特に、スマートコントラクトやNFT(非代替性トークン)などの分散型アプリケーションがその代表例である。

また、仮想通貨への認知や受容度も高まったのもこの年である。たとえば、エルサルバドルがビットコインを法定通貨として採用した最初の国となったことも大きなニュースとなった。

直近の価格動向

続いて、FILの直近価格動向を見ていこう。以下は、2023年10月~2024年12月16日までのFIL/USD価格動向だ。

FIL直近価格動向
出典 TradingView

長期の価格動向では安値圏を停滞しているように見えたFILだが、直近では上昇トレンドを形成していた事が分かる。

2023年10月後半からは、ビットコインの現物ETF承認期待が高まったことでFIL含む仮想通貨市場全体での上昇を招いた。また、2024年1月には正式承認され、1月後半にかけて一時的な下落は見せるも、再度上昇に転じている事が分かる。

2024年2月にはFILとソラナの戦略的提携が発表されており、FILの価格上昇に大きな影響を与えたと考えて良いだろう。

2023年から記録的な上昇を続けて注目を集めるソラナにFILの分散型ストレージが活用される見込みであり、FIL単体での期待値も高まっていると考えられる。

2024年3月以降は下落傾向にあり上昇前の水準まで価格を戻している。なお、2024年11月からは米大統領選で仮想通貨に友好的な姿勢を示すドナルド・トランプ氏が当選した影響でFIL含む仮想通貨全体が上昇傾向だ。

FIL直近価格動向
出典 TradingView

なお、2024年11月~12月直近の価格動向に絞って見ると、現在は高値圏から下落傾向にある。

一連の動きはビットコインやイーサリアムなどの主要通貨でも同様の動きが見られるが、FILの下落幅は特に大きい。今後押し目を付けて上昇できるかが重要になってくるだろう。

仮想通貨取引におすすめの取引所

ここまで仮想通貨ファイルコイン(FIL)の特徴や将来性などを見てきた。「ファイルコインを購入してみたい」という方もおられるだろう。ファイルコインが購入できる国内の仮想通貨取引所は残念ながらまだ数少ない。

そのため、ファイルコインのようなアルトコインを取引する際は、国内取引所でメジャー通貨を入手してから、海外取引所へ送金して購入するとスムーズである。

国内取引所で仮想通貨取引を始めてみたいという方は、国内大手のコインチェックという取引所をチェックしてみると良い。

Coincheck-top
出典:Coincheck
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 31種類
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、
LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、
QTUM、BAT、IOST、ENJ、
SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、
LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、
AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC
最小取引数量
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):500円相当額
現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):無料
仮想通貨の送金手数料
(ビットコインの場合)
0.0005~0.016 BTC
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ファイルコインは扱っていないが、取引したい場合はコインチェックでBTCなどのメジャー通貨を購入し、海外取引所へ送金する事で取引可能だ。

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仮想通貨FIL(ファイルコイン)に関するよくある質問

仮想通貨ファイルコイン(FIL)とは何ですか?

ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークである。ファイルコインネットワークでは、ユーザーとマイナーがファイルコインというネイティブトークンを介して、データの保存と取得のサービスを取引することができる。

仮想通貨ファイルコイン(FIL)はどこで買えますか?

現状、国内の仮想通貨取引所において、ファイルコインを取引できる取引所は非常に少ない。国内でファイルコインを購入するには、GMOコインなどの限られた取引所を利用する必要がある。海外の取引所であれば、Kraken
Geminiなどで購入することが可能だ。

仮想通貨FIL(ファイルコイン)まとめ

ファイルコイン(FIL)は、ブロックチェーンベースの分散型ストレージネットワークで、「人類の最も重要な情報を安全に保存すること」を目指している。

ファイルコインは、データの完全性やアクセシビリティを保証するために、プルーフオブストレージ(PoS)というコンセンサスアルゴリズムを用いている。

ファイルコインのコンセンサスアルゴリズムは、プルーフオブレプリケーション(PoRep)とプルーフオブスペースタイム(PoSt)と呼ばれる2つの技術から構成される「プルーフオブストレージ(PoS)」という独自の方式を採用している。

ファイルコインは分散型ストレージと分散型コンピューティングの両方を提供するプラットフォームとなる。

この記事のまとめ
  • ファイルコインは、大規模で安価で信頼性の高いデータストレージを提供し、データ量増加に対応
  • 分散型ウェブは、中央集権的なウェブサービスの問題に対応
  • FVMを利用することで、スマートコントラクトや分散型アプリケーションを実行できる
  • 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる

将来性のあるマイナーコインの多くは、海外取引所で扱われていることが多い。

海外取引所経由でファイルコインを取引する際は、国内取引所で仮想通貨を入手する必要があるが、国内大手のコインチェックなら、スマホアプリから手軽に仮想通貨取引ができる。

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コインチェック公式サイト

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