Pi Networkは、数名のスタンフォード大学卒業生が主導するグローバルなブロックチェーンネットワークである。
スマートフォンで獲得できる仮想通貨(暗号資産)というコンセプトの下、従来の仮想通貨とは異なり、マイニングのための複雑な機器や大量のエネルギー消費が不要であるとされている。
この記事では、仮想通貨Pi(Pi Network)の特徴、最新の価格動向、将来性、リスクなどについて詳しく解説する。
- Pi Networkは、数名のスタンフォード大学卒業生が主導するグローバルなブロックチェーンエコシステムである
- Pi Networkは、エネルギー消費の少ない技術を採用しているとされている
- Piトークンは、誰でも無料で参加できるデジタル通貨である
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
仮想通貨は、価格変動が激しいため、適切なタイミングで取引することが重要だ。大手仮想通貨取引所のコインチェックは、アプリやサイトのデザインがシンプルで見やすく、操作性が高いため、相場状況を簡単にチェックできる。
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仮想通貨Pi(Pi Network)とは

名称 | Pi |
ティッカーシンボル・通貨単位 | Pi |
発行上限* | 1000億Pi |
価格* | ¥85.74 |
時価総額* | ¥637,454,947,561.72 |
FDV(完全希薄化後時価総額)* | ¥8,567,360,442,069.99 |
時価総額ランキング* | 29位 |
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 | OKX Bitget Gate.io MEXC |
Pi Networkは、数名のスタンフォード大学卒業生が主導するグローバルなブロックチェーンネットワークである。
従来の仮想通貨と異なり、エネルギー消費の少ない技術を採用しているとされており、維持するための特別なハードウェアも不要だ。
また、Pi Networkは、コミュニティの貢献(セキュリティサークル、ノード運用など)により構築・保護されている。
仮想通貨Piは、誰でも無料で参加し、スマートフォンで手軽にトークンを獲得できる。獲得した仮想通貨Piは、主にPi Networkエコシステムの中核となる交換手段やインセンティブとして機能する。
スマートフォンで誰でも参加できることから、多くのユーザーを獲得しているが、トークン価格の変動や運営主体、マイニングの仕組み等に関しては不確定要素が多く、投資や取引には慎重な判断が求められる。
仮想通貨Piの価格は、2025年6月129日現在、約85円であり、時価総額は約6,745億円である。時価総額ランキングでは29位に位置している。

仮想通貨Pi(Pi Network)の特徴
ここからは、仮想通貨Pi(Pi Network)の特徴について詳しく見ていこう。
- スマートフォンで獲得できる
- 低エネルギー消費
- 非カストディアルウォレットを提供
スマートフォンで獲得できる
Pi Networkは、誰でも仮想通貨に容易にアクセスできるように設計されており、開始するために特別なハードウェアは必要ない。
ユーザーは、アプリをスマートフォンにインストールし、アカウントを作成するだけで開始できる。
24時間ごとにアプリにチェックインして「雷」ボタンを押すことによって、ユーザーはPiトークンを獲得可能だ。
低エネルギー消費
Pi Networkは、エネルギー効率に優れるStellar Consensus Protocol(SCP)とFederated Byzantine Agreement(FBA)を基盤とする独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しているとされている。
ビットコインに代表されるProof of Work(POW)と比べ、コンセンサスに達するために大きなエネルギー消費を必要としないとのことである。
また、専用のハードウェアを用意する必要はなく、環境負荷が非常に小さい。
ただし、Pi Networkは、2025年2月20日にオープンメインネットを正式に開始したばかりのため、メインネット移行後の効率維持に関する実証データが不足しており、大規模運用時の検証が今後の課題とされている。
非カストディアルウォレットを提供
Pi Networkは、Pi Browser上で動作する非カストディアルPiウォレットを提供している。
非カストディアルウォレットは、自分のデジタル資産をユーザー自身で完全に管理できるタイプのウォレットである。
このウォレットは、秘密鍵(資産へのアクセスを許可する重要な情報)をユーザー自身が保持するため、自分以外の誰も資産にアクセスすることはできまない。
資産を第三者から守ることができる一方で、秘密鍵を紛失するとアクセスできなくなるというリスクも伴うので注意が必要だ。
仮想通貨Pi(Pi Network)の価格動向
ここからは、仮想通貨Pi(Pi Network)の価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2025年2月20日から2025年6月17日までのPi/USDTチャートだ。

2025年6月17日現在、仮想通貨Piの価格は0.59ドル付近で推移している。
2025年2月20日、Pi Networkはオープンメインネットを正式に開始し、これに伴ないPiトークンは海外の仮想通貨取引所に上場され、取引が可能となった。
2025年4月初旬まで下落傾向を見せていた仮想通貨Piの価格は、4月中旬以降安値を固め、5月に入ると上昇傾向を強めているのが確認できる。
ただし、Pi Networkの公式サイトでは「Pi is NOT free money. It is a long-term project whose success depends on the collective contributions of its members.(Piは無料のお金ではなく、その成功はメンバー全体の貢献にかかっている長期的なプロジェクトである)」と明記されている。
結果、2025年6月時点は反発し安値圏を停滞している状況だ。
これは、Piトークンは単なる無料配布ではなく、プロジェクトに対する貢献によりその価値を獲得できるものとして位置づけられていることを意味する。
また、投資の際は最新の公式情報の確認と慎重な判断が求められる。
仮想通貨Pi(Pi Network)をきっかけに仮想通貨に興味を持った人もいるだろう。国内大手取引所のコインチェックなら、初心者でも簡単に仮想通貨取引を始めるためのツールが充実している。
さまざまな仮想通貨を自分の好きなタイミングで売買できるので、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。

仮想通貨取引におすすめの取引所3選!
仮想通貨Piを通じて仮想通貨に興味を持った方もいるだろう。
そこで以下では、仮想通貨の取引におすすめな取引所を紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 35種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、DOGE、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC、 PEPE、MASK、MANA、GRT |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0005~0.016 BTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして35種類の仮想通貨を取り扱っている。
レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。
これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。
また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 43種類 |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む43銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
SBI VCトレード

名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 39種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM、 APT、HBAR、ZPG、NEAR NIDT、ALGO、APE、AXS BAT、CHZ、ENJ、ETC、FCR MKR、MONA、OMG、SAND、 TRX、USDC |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
販売所:0.00000001BTC 取引所:0.00000001BTC レバレッジ取引:0.00000001BTC |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり 取引所:Maker -0.01%、Taker 0.05% レバレッジ取引:建玉金額×0.04%/日 |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
ビットコインを始めとしたメジャー通貨だけでなく、国内では珍しいマイナーな通貨も豊富に扱っている。
また、多くの関連サービスが提供されている点も特徴だ。
レバレッジ取引やレンディング(貸暗号資産)、仮想通貨の積み立てと、短期・長期の両方で利用しやすいサービスが多く、取引の選択肢を広げられる。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨Pi(Pi Network)の将来性
ここからは、仮想通貨Pi(Pi Network)の将来性を考察してみよう。
- アクセシビリティの高さ
- 大規模なコミュニティの存在
アクセシビリティの高さ
Pi Networkの特徴にアクセシビリティ(Accessibility)の高さがある。
従来型の仮想通貨に比べ、特別な技術や多大な投資を必要としない。
スマートフォンがあれば、誰でもPiトークンを獲得できる点が大きな魅力となっている。
このように、誰もが気軽に入手できる環境を提供することにより、これまで仮想通貨に馴染みのなかった層にも門戸が開かれ、より多くの人々が仮想通貨に触れる可能性がある。
大規模なコミュニティの存在
公式サイトによると、Pi Networkはメインネットの開始時点で3000万人以上のアクティブユーザーが存在しているとされている。
また、ユーザー拡大の波は世界155カ国以上の国と地域に展開されており、特にアジア、アフリカなどの新興市場での採用が進んでいるとしている。
このような巨大でグローバルなユーザーベースは、将来的なネットワークの採用とユーティリティ構築の強力な基盤となる可能性を秘めている。
ただし、今後の展開にはメインネットの安定性や取引所での流動性確保など、さまざまな要因が関わるため注意深く検討する必要がある。
仮想通貨Pi(Pi Network)のリスク・注意点
ここからは、仮想通貨Pi(Pi Network)の注意点やリスクについて詳しく解説する。
Piトークン上場先が少ない
Bitget、Gate.ioなどの一部の大手海外取引所では、2025年2月のオープンメインネット公開を受けてPiトークンの上場が承認され、取引を開始している。
一方で、Binanceやコインベース、Bybitなどの大型の取引所には上場されていない。時価総額が30位以内の大きさを誇るのにも関わらず、こういったTier1取引所への上場が見られないのは注意するべき点であるだろう。
Piトークンの上場に関する今後の動向は注視すべきであり、投資の際は慎重な判断が求められる。
「詐欺である」との批判がある
大手海外取引所BybitのCEOであるBen Zhou氏は、Pi Networkの上場を明確に拒否し、自身のXのポストでPi Networkを「scam(詐欺)」であると批判している。
1. Here is a official police warning of $Pi from Chinese police back in 2023 warning to the public that it’s a scam targeted towards elderly folks https://t.co/LaGJqXSOXR which leaks their personal data and loss of their pension. There are multiple other reports out there… https://t.co/gkEu2wZwfo
— Ben Zhou (@benbybit) February 20, 2025
Ben Zhou氏は同ポストで、2023年に中国警察から発表された「Pi Networkは高齢者をターゲットにした詐欺であり、個人情報の漏洩や年金の損失につながる」といった警告が記載された警告書を引用している。
業界でも影響力のあるBybitのCEOが明確に公の場で「詐欺」である旨をポストした事実は重く受け止める必要があるだろう。
投資検討をする際には、こういった事実があることも踏まえて十分に注意してほしい。
中央集権型であるにもかかわらず、運営組織の実態が不透明である
上述の通り、Pi Networkは中央集権的な運営が実施されている。しかしその運営組織の実態が不透明である点にも十分注意が必要だろう。
法人格の詳細や所在地、資金調達の詳細、意思決定プロセスといった基本情報が公式サイトやホワイトペーパーで十分に開示されておらず、外部監査報告も存在しない。分散型の仮想通貨に運営主体が存在しないことが多いが、中央集権型の仮想通貨には運営主体が必要であり、通常はその情報が開示されることから、中央集権型のPi Networkに関して運営主体の実態が不透明な点は要注意である。
この不透明性は、プロジェクト方針やトークン発行量が突如変更されたり、開発停止・資金流用などのリスクを高めることにつながるとも言える。
Pi Networkにはこういった注意点が存在することも念頭に慎重に判断を行なってほしい。
ポンジスキームに類似しているという指摘がある
Pi Networkには「ポンジスキーム」であるという指摘が存在することも注意が必要だ。
ポンジスキームとは、実体のある投資運用を装いながら実際には新規参加者から集めた資金を既存投資家への配当に充て、資金流入が止まった時点で破綻する自転車操業的な詐欺的手法。
持続可能性に欠け、新規の資金流入が止まった時点で破綻する。
具体的には、Pi Network では新規ユーザーの招待によって報酬が増える紹介制度が中核にあり、「後から参加する人が先行者を支えるポンジスキーム的な構造だ」との批判が存在する。
また、ノードの選定やトークノミクスの詳細が非公開でコアチームに権限が集中しており、その中央集権的運営がポンジ的だとする意見も存在する。
法的リスク
Piトークンは、日本国内の仮想通貨取引所では取引できないため、投資の際は海外取引所を通じて取引を行うことになる。
仮想通貨に関する規制は、国や地域によって異なるため、予期せぬ法改正や規制強化によって資産が利用できなくなったり、取引が制限されたりする可能性がある。
また、取引所の経営破綻、サービスの停止、出金遅延などが起こる可能性も否定できない。
特に海外の取引所の場合、問題が発生した際には国内の投資家保護の法律が適用されず、対応や資産の回収が、日本の取引所に比べ困難になる可能性が高いことに注意が必要だ。

仮想通貨Pi(Pi Network)のまとめ
Pi Networkは、誰でも仮想通貨に容易にアクセスできるように設計されており、開始するために特別なハードウェアは必要なく、アプリをスマートフォンにインストールし、アカウントを作成するだけで獲得できる。
Pi Networkは、エネルギー効率に優れたStellar Consensus Protocol(SCP)とFederated Byzantine Agreement(FBA)を基盤とする独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、コンセンサスに達するために大きなエネルギー消費を必要としないとされている。
Pi Networkは、Pi Browser上で動作する非カストディアルPiウォレットを提供しており、秘密鍵(資産へのアクセスを許可する重要な情報)をユーザー自身が保持するため、自分以外の誰も資産にアクセスすることはできない。
Bitget、Gate.ioなどの一部の大手海外取引所では、2025年2月のオープンメインネット公開を受けてPiトークンの上場が承認され取引を開始している一方で、大手海外取引所BybitのCEOであるBen Zhou氏は、Pi Networkの上場を明確に拒否するなど、上場にあたり賛否が見られる。
- Pi Networkは、アプリをインストールし、アカウントを作成するだけで開始できる
- Pi Networkは、エネルギー効率に優れた独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しているとされている
- Pi Networkは、Pi Browser上で動作する非カストディアルPiウォレットを提供している
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
仮想通貨Pi(Pi Network)は、国内の仮想通貨取引所では取引できないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
元手となる仮想通貨の購入は、セキュリティやサポートに定評があるコインチェックが利用できる。
まだ口座を持っていないという人は、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
