ジパングコインは、2022年2月にローンチされた、日本初となる金(ゴールド)の価格に連動したステーブルコインだ。
日本ではステーブルコインの取扱いがまだまだ少ないので、ジパングコインの存在が気になっている方も多いことだろう。
そこで、今回はジパングコインの特徴や価格動向、今後の見通しなどを解説していく。
「ジパングコインに興味がある!」という方はぜひ本記事を参考にしてみてほしい。
- ジパングコインは、三井物産デジタルコモディティーズ社が2022年2月から発行しているステーブルコイン
- 1ZPGが、1gの金価格と等しくなるように設計されている
- 価値を裏付ける資産も、等価値の金である
- ジパングコインに投資してみたいという方にはSBI VCトレードがおすすめ
本記事執筆時点でジパングコインを取り扱っている主な日本の仮想通貨(暗号資産)取引所は、SBI VCトレードやbitFlyerなどである。
その中でもSBI VCトレードなら、ジパングコインを現物取引に加え貸コインといった関連サービスの利用もできる。
ぜひこの機会に、SBI VCトレードのこともチェックしておくとよいだろう。
ジパングコイン(ZPG)とは?
名称 | ジパングコイン |
ティッカーシンボル | ZPG |
ローンチ時期 | 2022年2月 |
発行元 | 三井物産デジタルコモディティーズ株式会社 |
基盤のブロックチェーン | miyabi(bitFlyer Blockchain) |
価格 | 11,961.03円/ZPG |
取り扱いのある仮想通貨取引所 |
SBI VCトレード など |
ジパングコイン(ZPG)は、2022年2月から三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行している、国産のステーブルコインだ。
金(ゴールド)を担保に、金の価格に連動するよう設計されている、国内初の「デジタルゴールド」といえるステーブルコインで、デジタル化によって、現物の金にはない利便性と小口化を実現している。
ジパングコインを取引できるのは、本記事執筆時点(2024年7月)ではSBI VCトレードなど数社しかなく、海外を含め、それ以外の仮想通貨取引所での取扱いはない。
ジパングコイン(ZPG)の特徴
国産ステーブルコインのジパングコインには、次のような特徴がある。
それぞれ解説していく。
- 金の価格に連動している
- 金を担保にした商品担保型のステーブルコイン
- プライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤にしている
金の価格に連動している
冒頭で述べたとおり、ジパングコイン(ZPG)は金の価格に連動するよう設計されたステーブルコインで、1ZPGの価格が金1g分の価格と同じになることを目指している。
ほぼ金の価格と連動しているので、ジパングコインは現物の金と同じように、インフレをヘッジするための投資対象として扱うことができる。
また、小口の取引が容易で、金の現物を扱うときに生じる配送、保管などの手間やコストがかからないという、ジパングコイン特有の利点もある。
金を担保にした商品担保型のステーブルコインである
ステーブルコインとは、価格の安定を実現するよう設計された仮想通貨のことで、特定の法定通貨や仮想通貨などを担保にするのが一般的。
ジパングコインは、金を担保にする「商品担保型」のステーブルコインだ。
ジパングコインは図のように、デジタルアセットマーケッツが販売元となり、他の仮想通貨取引所や同社のユーザーへ販売している。
デジタルアセットマーケッツはジパングコインを販売する際に、発行元の三井物産デジタルコモディティーズからジパングコインを受け取ると同時に、受け取ったジパングコインと等価値の金(現物)を買い上げる。
そして、購入した金の現物を、三井物産デジタルコモディティーズに対して消費寄託する。
こうした仕組みによって、ジパングコインではコインの価値を裏付ける金の現物が必ず用意されるため、金に連動する仕組みが崩壊する可能性は低いと考えられている。
また、等価値の金を担保にする以外にも、ユーザーを保護するための複数の対策が存在している。
例えば、仮に三井物産デジタルコモディティーズ社がジパングコイン事業を廃止してしまうことがあっても、同社はデジタルアセットマーケッツ社との取引を通じ、ジパングコインとそれに表示された対象権利を、金の現物の市場価格と近似した価格で買い取る義務を負っている。
また、三井物産デジタルコモディティーズ、もしくはデジタルアセットマーケッツが破綻しても、ジパングコインの保有者に、破綻を起因とした被害が及ばないようにする保証が設定されている。もちろん、一般的な金融商品と同様に、ジパングコインの価格変動に伴う投資リスクはあるが、それ以外の要素で無用な不利益を被る可能性は低いと言えるだろう。
プライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤にしている
ジパングコインは、株式会社bitFlyer Blockchainが手がけるプライベートブロックチェーン、「miyabi」を基盤にして発行されている。
プライベートブロックチェーンとは、中央集権的な管理者が存在し、参加者が限定されているブロックチェーンのこと。
プライベートブロックチェーンは情報の透明性を必要としないため、秘匿性の高い情報を扱えるほか、パブリックブロックチェーンのようにブロックの生成時に不特定多数のネットワーク参加者による合意形成を必要としないため、より高速・低コストで利用できるなどの利点がある。
なお、本記事執筆時点では、ジパングコインはSBI VCトレードなどジパングコインの取扱いのある取引所の口座から出金することはできず、金と同等の価格推移になると予想される投資対象、という用途に限定されている。
そのため、現時点ではジパングコインの保有者が、miyabiを基盤とするブロックチェーンのメリットを享受することは、ほぼないと言えるだろう。
しかし今後、ジパングコインが決済手段になるなどのユースケースが増えていけば、処理スピードやコストの面で、その恩恵を感じられるようになることだろう。
ジパングコイン(ZPG)の価格動向
以下は、2022年2月~現在までのジパングコイン(ZPG)の価格動向だ。
ジパングコイン(ZPG)は、ここ2年間で順調に上昇相場にあることが分かる。
金価格に連動していることから、金の需要増に伴い上昇した形と言えるだろう。
2022年から各国の利上げにより経済悪化が懸念される中で、リスク資産としての金価格に買いが集中している。
当初、ジパングコインは6000円台で推移していたが、2024年7月時点では約1万1,000円ほどで推移している。
直近の価格動向
次に、本記事執筆時点(2024年7月)から直近3カ月の間の、短期的な価格動向も確認しておこう。
直近1カ月を見ると、上昇後にレンジ相場を形成していることが分かる。
5月以降は再度高値への挑戦を見せている。
現在は世界的な金融不安や中東情勢悪化から相場がリスクオフ市場になっており、安全資産である金に買いが集中している。
今後も金価格の動向に注視したい。
ジパングコイン(ZPG)はSBI VCトレードで購入できる
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (ジパングコインの場合) |
販売所:0.01ZPG |
取引手数料 (ジパングコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
2024年5月よりジパングコインを含む3銘柄の追加取り扱いを行っており、現在は24種類の通貨で取引ができる。
ジパングコインは現物取引だけではなく、貸コインのサービスも利用可能だ。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
ジパングコイン(ZPG)の購入方法
次に、SBI VCトレードでジパングコインを購入する方法を解説しよう。
「ジパングコインを購入してみたい!」という方はぜひとも参考にしてほしい。
- SBI VCトレードで口座を開設する
- 口座へ購入資金を入金する
- 数量を決めて購入する
SBI VCトレードに口座を開設する
まずは、SBI VCトレード公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。
SBI VCトレードでの口座開設の手順は、以下のとおりだ。
- メールアドレスとパスワードの登録
- SMSまたは電話番号での認証
- 基本情報の入力
- 本人確認(「スマホでかんたん本人確認」または「画像アップロードによる本人確認」)
開設には手数料がかからず、オンラインで手軽に申し込むことができるので、まだ口座をお持ちでないなら、この機会にSBI VCトレードの利用を検討してみるとよいだろう。
口座へ購入資金を入金する
口座開設が完了したら、次はジパングコインの購入資金を口座へ入金しよう。
SBI VCトレードでは、インターネットバンキングを用いた「クイック入金」のみが入金方法として指定されている。対応している金融機関のインターネットバンキング口座がない場合は、あわせて用意する必要がある点には注意が必要だ。
クイック入金の仕様は、以下のようになっている。
- 対応時間:24時間365日
- 手数料:無料
- 最低金額:1,000円以上/回数制限なし
- 最高金額:10億円
- 処理時間:即時反映
数量などを決めて購入する
口座へ資金を入金したら、あとは実際にジパングコインを購入するだけだ。
SBI VCトレードの現物取引には、SBI VCトレードとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引できる「取引所」の2種類があるが、ジパングコインは販売所の取り扱いしかないため、販売所で購入数量を設定して購入しよう。
以上、SBI VCトレードでジパングコインを購入する方法を紹介した。
SBI VCトレードは、ジパングコインを含めた取り扱うすべての仮想通貨を手数料がかからず出金できるので、決済などの実用目的で仮想通貨を購入したい方におすすめだ。
興味のある方はぜひ、この機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてほしい。
ジパングコイン(ZPG)の今後の見通し・将来性
最後に、ジパングコインの将来性について考察してみよう。
- 販売網の拡大を目指している
- 決済手段として利用できるようになる見込み
- 円建て以外で取引できる可能性も
販売網の拡大を目指している
本記事執筆時点でジパングコインを取り扱っているのは、SBI VCトレード、DMM Bitcoin、bitFlyerと販売元でもあるデジタルアセットマーケッツなど数社だけだ。
しかし、ジパングコインのホワイトペーパーによると、今後、ジパングコインは取り扱い先を拡充し、販売網を拡大することを目指しているようだ。
ジパングコインを取り扱う仮想通貨取引所が増えれば、マーケットの流動性もより安定していくだろう。
決済手段として利用できるようになる見込みである
現時点では、ジパングコインは購入しても、購入した仮想通貨取引所の口座から出金することができない。
つまり、現状では価格の変動を投資目的とした金融商品の役割しかなく、一般的な仮想通貨のように決済などには使えないということだ。
しかし、将来的にはジパングコインを送金、もしくは決済手段として利用できるサービスが登場する見込みのようだ。
ユースケースが増えていけば、ジパングコインの需要も拡大していく可能性が高いだろう。
円建て以外で取引できる可能性も
ジパングコインは現在、円建てのものしか取引ができない。
しかし、いずれは金の現物や他の仮想通貨との取引もできるようになる見込みだ。
ここで紹介した3つの要素は、いずれも検討段階のものだ。実現が確約されているわけではないが、もし実現すれば、ジパングコインの需要や流動性に良い影響を与えてくれるだろう。
ジパングコイン(ZPG)のまとめ
今回は、ステーブルコインの1つであるジパングコインの特徴や、今後の見通しなどを解説した。
- ジパングコインは、三井物産デジタルコモディティーズ社が発行している国産のステーブルコイン
- 金(ゴールド)の現物を価値の裏付けとし、金の価格に連動するように設計されている
- プライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤にしている
- 取扱いがあるのはSBI VCトレード
ジパングコインは金の価格に連動するように設計された、ステーブルコインの1種だ。
他の仮想通貨と異なり、仮想通貨そのものの需要や将来性が価格の変動要因にはなりにくいが、ジパングコインを保有することは金を保有することとほぼ同じ意味合いになるので、金と同じようにインフレをヘッジするための投資先としても、おもしろいだろう。
SBI VCトレードなら、現物取引だけでなく、貸コインのサービスにも対応している。
、ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。