最も多くの費用が必要になるのが、私立の理数系学部に進学するケースだ。下の表は遠隔地の大学も含む7校(学部)の受験を想定した場合だが、理数系の学部は学費が高額であるため入学まででトータル245万円と、文科系学部よりも38万円程度割高になる。

 なお、公立大学に入学する場合は、大学の設置自治体在住者に、入学金の割引が適用される大学が多い。また、学費は、大学ごと、学部ごと、学科ごとによって異なるので、国公私立を問わず必ず個別に金額を確認する必要がある。

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高校2年生までに“ためる”、3年生では“借りる”も視野に

 いずれにせよ、一定期間に多額のおカネが必要となる大学受験だが、森田氏は、高騰する一方の費用への備えとして「子どもが高校2年生までの間に、とにかくためられるだけためる」ことが必要と助言する。

 その上で、3年生になって受験を迎える年には、奨学金申し込みの可否や教育ローンの利用も選択肢として持っておくことが安心だという。

「年収が1000万円以上の家庭でも、子どもが私立大学に入学して、まして下宿するとなると家計に余裕がなくなります。奨学金が申し込めない場合や審査に通らない場合は、必要に応じてあらかじめ低利の教育ローンの利用を考えるべきです。入学後にどうしても学費が賄えずにフリーローンなどを利用すると、金利が格段に高くなります」(森田氏)

 子どもの教育費は家計全体に占める割合も大きい。受験生を持つ家庭は、普段の生活費や夫婦の老後資金などを含め家計全般の見直しも必要だ。