「食物・栄養」「保育」系も伸びている
確かに、アロー教育総合研究所が25年8~9月に実施した調査の結果(『アロー短観』)からは、首都圏、関西圏の難関・上位大学で一般選抜の志願者が増える兆候も見られた。
長く進路指導を担当している都立高校の教員によると、難関・上位大学が「入りやすく」なっているので「強気の出願」を促すように方針を変えたという。しかし、中堅以下の大学では、年明け入試(一般選抜)の志願者数は減少するというのが大方の見方だった。
半世紀近く大学入試の志願状況を調査・分析してきた豊島継男事務所も首をかしげる。
「伸びているのは、あくまでも『延べ志願者数』であり、実志願者数ではありません。とはいえ、予想もしなかった状態であることは間違いなく、今のところ増加の理由はわかりません。『食物・栄養』『保育』といった近年伸び悩んでいた系統の学部の志願者も10%超増加しています。今年度の入試は一体、どう決着するでしょうか」
思わぬ志願者増でほっと胸を撫で下ろしているのは大学だ。一方、出願先が想定外の高倍率となって、思うような結果がまだ出せていない受験生も多いかもしれない。クラスメートの合格を聞き「自分だけ……」と焦るのは当然だろう。しかし、苦境にあればあるほど、平常心を保っていただきたい。いつもと同じように受験勉強を続け、家族も「いつも通り」に子どもと接するよう心掛けよう。
2月下旬以降も出願できる私立大学はたくさんある。次ページ以降の表を見てほしい。首都圏、関西圏の人気大学でも「一般選抜・後期」として3月にも入試日程を設けている。国公立大学の後期日程が3月12日以降に始まるため、それ以前の日程で実施する大学が多い。
さらに、共通テストの受験者は「共通テスト利用方式・後期」に出願することもできる。主に、共通テストに向けて多くの教科・科目を学び、国公立大学2次試験ならではの記述式問題にも取り組む、学ぶ力の高い受験生を獲得するのが目的だ。
