大阪星光学院が初の1位に
7位までを占める関西勢

 2019年は、大阪星光学院が初の1位となった。ベスト5の常連校だが、最高でベスト3という状況についに終止符を打った。

 後日掲載する「医学部合格力」でも、17位→17位→14位から5位へと大躍進している。

 大阪の原点ともいうべき上町台地で、大阪ナンバーワン私立女子高の四天王寺とご近所同士だが、あちらの医学部熱が伝わったのかもしれない。

学校種別の青文字は男子校。「大学合格力」全国高校ランキング・ベスト200校、および全国662校の都道府県別ランキングは、「ダイヤモンド・セレクト2019年8月号」をご参照ください 協力:大学通信 ©ダイヤモンド社 禁無断転載 
拡大画像表示

 公立校を含めたベスト10のうち7校までが京都・大阪・兵庫・奈良で、今回も関西勢がランキング上位を制覇している。

 今回のもう1つの注目校は5位の洛星である。かつては京大に入るなら洛星というイメージが濃厚にあったのだが、ここ数年は同じ京都の洛南や大阪のトップ府立高が京大合格者ランキング上位を占めていたため、影が薄かったのも事実だ。

 上位には男臭い学校が並んでいる。その中で唯一、女子が頑張っているのが7位の東京藝大音楽学部附属だ。ここはいくら塾で勉強しても入れない、音楽家のエリート校であり、毎年9割の生徒は東京藝大に進学している。

 関東勢では、4位の筑駒はともかく、開成がベストテンに復帰した。京都の超人気公立校である堀川も10位にランクインだ。

 ここに掲げた表中にはないが、19年の東大合格者実績を見てみると、8位開成の186人を筆頭に、4位筑駒119人、76位麻布100人、これに11位聖光学院が続き、そして116位渋谷教育学園幕張72人、女子御三家59位桜蔭の66人と続いている。

 京大については、18年の84人から人数を減らしたものの、19年も9位北野が72人でトップを維持、以下、2位東大寺学園68人、96位洛南64人、10位堀川51人、1位大阪星光学院と70位膳所が各々50人となった。

合格力ランキングの算出方法について(協力/大学通信)
 
対象となる大学/医学部ごとに、河合塾による偏差値(ボーダーランク)を主として参照して算出した難度を各高校の合格人数にかけて加重平均した合計を2019年卒業生数で除した。
ランキング掲載対象高校の選定基準
「国公立100大学」に1人以上の合格者を出した2662校をランキングの対象高校とした前回の対象校数は2715校だった。合格者数は、私立大と一部の国公立大合格者は大学が公表した人数。推薦など一部の合格者を含んでいないことがある。関西学院大は1人が複数学部に合格しても1人としてカウントした実合格者数のみ公表している。そのほかの大学の合格者と医学部医学科の合格者数は、各学校に調査した4月末日時点での判明数。非公表や未集計の場合もあるため、空欄でも合格者がいる場合がある。
国公立100大学
【国立66大学】 北海道大 小樽商科大 帯広畜産大 旭川医科大 弘前大 東北大 宮城教育大 秋田大 山形大 福島大 東京大 東京医科歯科大 東京外国語大 東京学芸大 東京農工大 東京芸術大 東京工業大 東京海洋大 お茶の水女子大 電気通信大 一橋大 筑波大 群馬大 埼玉大 千葉大 横浜国立大 新潟大 富山大 金沢大 福井大 山梨大 信州大 岐阜大 静岡大 浜松医科大 名古屋大 愛知教育大 名古屋工業大 三重大 滋賀大 滋賀医科大 京都大 京都教育大 京都工芸繊維大 大阪大 大阪教育大 神戸大 奈良教育大 奈良女子大 和歌山大 鳥取大 島根大 岡山大 広島大 山口大 徳島大 香川大 愛媛大 高知大 福岡教育大 九州大 九州工業大 長崎大 熊本大 宮崎大 鹿児島大
【公立34大学】 札幌医科大 国際教養大 福島県立医科大 群馬県立女子大 高崎経済大 首都大学東京 横浜市立大 新潟県立大 福井県立大 都留文科大 長野大 長野県立大 岐阜薬科大 静岡県立大 静岡文化芸術大 愛知県立大 名古屋市立大 三重県立看護大 滋賀県立大 京都府立大 京都府立医科大 大阪市立大 大阪府立大 神戸市立外国語大 兵庫県立大 奈良県立医科大 和歌山県立医科大 島根県立大 県立広島大 山陽小野田市立山口東京理科大 北九州市立大 九州歯科大 福岡女子大 熊本県立大
国公立100大学合格力
上記の国公立100大学に合格する力を指数化したもの。同数が並ぶ場合、今回の順位は小数点2位以下の差による。2019年と2018年の全国順位も示した。