東京の人気の入試はこれだ!
東京は1割以上前年比で増やしている入試が100ほどあるので、ここですべてを取り上げることはできない。増減幅が大きいものを総志望者数順に見繕っていこう。
冒頭で触れたように、群を抜いて志望者が多いのは2日の本郷と3日の慶應義塾中等部である。次いで900人台半ばの人気入試が3日の成城(2回)で、600人弱まで増やした5日の3回とともに2割前後の増加、特に後者は予想倍率7倍台半ばと過熱している。
ここ数年、すごい勢いで志望者を増やしている日本大学豊山は、2日午後の2回が5割増で600人を超え、1日の1回も5割弱増で200人台後半に、3日の3回は7割増で400人台後半に、そして3日午後の4回は4割増で300人を大きく超えるなど、どの入試も大変な盛況が予想される。男子校ではダントツの人気校といえそうだ。
1日の武蔵は、1割強の増加で800人近くまで増やしている。難関校でこれだけ前年より増えている学校は他には見当たらない。
その武蔵より20人ほど少ないのが、難関校の定番併願先である東京都市大学付属(1回)で2割半の増加。同じく男子校の獨協(2回)は8割半の増加でほぼ倍増の600人台後半まで一挙に増やした。いずれも1日午後の入試である。獨協は3日の3回も9割強増やして300人弱に乗せ、4日の4回はさらに多いなど、日大豊山・都市大付属と並ぶ併願先としても大人気の男子校トリオの一員となっている。500人前後では、4日の高輪(C)が2割弱、2日の高輪(B)が2割半それぞれ増加しており、こちらも人気の男子校だ。
400人台半ばでは、完全共学となった1日の芝浦工業大学附属(1回)が1割強増やした。2日の2回も同様で400人に迫っている。予想倍率はなんと11倍超ということで、実に厳しい入試となりそうだ。
400人台では他に、2日午後の東京農業大学第一(2回)が3割弱の増加となっている。400人に一歩及ばない国学院大学久我山(1回ST)は1割強の増加により3倍を超えそうである。
他に300人台を集めた入試を見ておくと、2日の暁星(1回)が2割強で、同じく3日午後の2回も1割半増やしている。2日午後の青稜(2回B)が2割半、3日の明治大学明治(2回)が1割のそれぞれ増加となっている。
1日の中央大学附属(1回)は2割増でほぼ300人といったところ。1日午後の広尾学園小石川(2回)は一挙に4倍強も増やし、予想倍率はなんと6倍超えである。