男子校と付属校の層が厚い中堅校
偏差値40台の中位校になると男子校は数が少ないため、偏差値50台の中堅校で強く競う傾向にある。1日のCランク男子校には1日午後や2日にはBランクに入るような学校が並んでいる。
1割弱減の芝(1回)59は2倍強まで緩和しそう、前年並みの本郷(1回)58は2倍台後半強、微減の城北(1回)57は3倍、1割減の世田谷学園(1回)57は2倍強とだいぶ入りやすい。微増の攻玉社(1回)56、1割弱減の桐朋(1回)56はいずれも2倍台半ば弱、前年並みの巣鴨(1回)55は4倍弱と引き続き高倍率だ。Dランクの男子校には、1割減で3倍を割りそうな高輪(A)52と前年並みで2倍台後半強となりそうな成城(1回)50があるくらいだ。
共学校は、1割弱減の広尾学園(1回)59が3倍を割る一方で、三田国際学園(1回IS)(1回インター)54と開智日本橋学園(1回)51はいずれも6割増で、5倍台半ばというかなり激しい競争になりそうだ。他にも広尾学園小石川(ISG1回)51、安田学園(先進)50という“学園”が校名に付く学校が並んだ。元男子校の安田学園を除けば、いずれも元女子校で共学化・校名変更を経て人気化したリニューアル校である。
大学系列の共学校は系列大学に進む割合が高いものの、他大学への受験も多い“半付属”的な学校もちらほら見られる。共学化して女子も入ってきた芝浦工業大学附属(1回)53は、1日の共学校としては最も多くの男子受験生を集めているが、9月模試でも1割強増やしており、7倍台に近づく驚異的な倍率が予想される。
中央大学附属(1回)56は2割弱増で3倍台半ば弱、法政大学(1回)56は微減だが2倍まで緩和、帝京大学(1回)53は1割増で2倍台半ば、明治大学付属中野八王子(1回)52は2割強増で4倍弱、前年並みの成城学園(1回)51は3倍台半ば強を維持しそうだ。男子校の東京都市大学付属等々力(1回)51は3割弱減で1倍台半ば強とだいぶ入りやすい。一方で、国学院大学久我山(1回)50は4割増で5倍超え、1割減で2倍台半ばの成蹊(1回)50といった具合に、このランクでの付属校の層は厚い。
1日午後が最初の入試となる東京農業大学第一(1回算国)(1回算理)59は、両者を合わせると2割増で2倍台半ばとなる。都市大等々力(1回S特選)57は2割減で1倍台半ば弱とかなりの狙い目だろう。青稜(1回B)53は微減で3倍台半ばと人気継続中。
国学院久我山(ST1回)57は1割弱増で3倍を、開智日本橋(特待)57は4割半増で6倍を、淑徳(東大1回)54は3割半増で4倍をいずれも超えそうな勢いである。広尾学園小石川(ISG2回)53(2回)51が2倍半強の増加で4倍に乗りそうだ。他に、三田国際(2回IS)(2回インター)57、安田学園(先進2回)51、ドルトン東京学園(特待)50がある。