東京・神奈川の好調な男子校
2月1日から始まる東京と神奈川の男子校はどうなるのか。まずは、1日に1回だけ入試が行われる難関校から見てみよう。軟調気味だった開成は微増に転じた。麻布は22年が好調だったこともあり、1割減で緩和傾向に。22年の実倍率が3倍を超えた武蔵はさらに1割上積み、第1志望者の割合が8割台半ばと突出している。駒場東邦は前年よりさらに1割半減と緩和気味で、かなり受けやすくなりそうだ。
早稲田大学高等学院は1割上積み、第1志望者がその8割を占めている。慶應義塾普通部は1割半減で緩和気味であるものの、第1志望者の割合は7割とやはり高い。
22年に大きく減らした3日の筑波大学附属駒場は前年並みで、23年も少数精鋭の戦いになりそうだ。これは関西だが、1月中旬の灘が1割半近く増やしている。コロナで減っていた首都圏からの受験生が、23年には戻る予兆なのかもしれない。
神奈川の男子御三家は2日からだが、いずれも増加傾向にある。22年に大きく緩和した2日の栄光学園は1割増に、聖光学院は2日1回が2割増で、4日2回は1割半増と好調だ。3日の浅野は、志望者の母数が大きいため微増となっている。
複数回の入試を行う男子校について見ていこう。海城の1日1回に勢いがあり、2割の伸びがそのまま第一志望者の増加につながっている。本郷は、3回ある入試のいずれも増加基調で、母数が大きいものの、1日1回は2割弱、2日2回は1割弱、それぞれ増やしており、高校からの募集をやめて完全中高一貫化した後の23年入試も絶好調となりそうだ。
攻玉社も総じて好調で、2日2回は3割弱、算数1科の5日特別選抜は2割強、それぞれ増やしている。ここ数年、軟調だった芝は、1日1回が1割強、併願人気の高い4日2回が微増と、復調の兆しを見せている。成城は、1日1回は微増だが、一番多くの志望者を集める3日2回が2割弱増、5日3回が2割増と、併願先としての人気を増している。桐朋は、1日1回が1割弱増と復調気味である。
1日午前入試の新設で募集人員が減る東京都市大学付属の1日午後2回は、II類が4割増、I類が2割増と引き続き好調で、3日3回のI類に至っては2.4倍と人気爆発の予感すら漂わせている。巣鴨は、1日午後の算数選抜が2割強伸ばした。1日午後に多く集める鎌倉学園は、1日午前1回が2割半増となっている。
2日の立教池袋一般1回は1割半の増加だが、5日一般2回でほぼ同数が減少しており、志望者の合計では前年並みとなっている。獨協は、1日1回こそ前年並みだが、1日午後2回が2割、2日3回が1割半強、4日4回が3割強と、いずれも増加しており、その勢いは持続している。城北は2日2回が1割強の増加、同じく高輪の2日Bも2割弱増やした。