志望者の姿が見えてきた注目の入試

 志望者数が多くはないものの、人気が上がってきている入試を見ていこう。帝京大学は、1日1回は4割増、2日2回特待・一般が3割強、3日午後3回が1割増と、いずれも好調である。関東学院は、1日1期Aが4割半、3日1期Cが2割弱、公文国際学園は3日Bが6割半、それぞれ増やしている。

 淑徳は、1日1回スーパー特進が5割半、1日午後1回東大選抜が9割、3日午後2回スーパー特進が3割強、それぞれ伸ばしており、女子同様、好調な滑り出しである。日本大学第一は、2日4科2回で4割半、3日2科1回で6割強、5日2科2回で1割半ずつ伸ばしている。

 青山学院横浜英和は、1日Aが微減で3日午後Cは大きく緩和しているものの、2日午後Bは1割半増となっている。国学院大学久我山は、1日1回と2日2回がそれぞれ3割前後増やしている。1日午後では、東洋大学京北が2科のままとなる2回で1割強、東京電機大学は2回が2割強、それぞれ増やして併願需要に応えている。開智日本橋学園は、2日午後2回が2割増と頑張っている。

 東海大学付属高輪台は5日3回が2割半増、明治学院は4日3回が3割強増、明治大学付属中野八王子は3日A2回が2割増、目黒日本大学は4日午後4回が5割半増、森村学園は4日3回が2割弱増と、後半戦での人気が上がっているようだ。

 最後に、志望者数がごく少ないものの伸びが感じられる入試を見ておきたい。順天は、1日1回Aと1日午後1回Bが7割半と6割強、2日午後2回Bで3割、それぞれ増えている。駒込は1日午後2回、2日3回、2日午後特待でそれぞれ4~5割増加、4日5回も志望者が出るなど、人気が増してきている。4月の模試では2日2回に最多の志望者数を集めていた一般入試をやめて、先進特待入試に一本化することになった安田学園では、先進特待の1日1回が6倍半、2日午後4回が3倍弱、3日5回が7割弱増など、4月模試段階でも大きく増加傾向にあり、今後も注目される。

 宝仙学園共学部理数インターの2日午後理数2回は2割半増、山手学院は1日午後の特待選抜が7割弱増と伸ばしている。全般的に軟調気味の桜美林は、1日午前が3倍強と伸びている。多摩大学附属聖ヶ丘は、1日午後2回が倍増している。文教大学付属は、1日午後2回が2倍半と増えた。湘南学園は、2日Bが2割強、3日Cが4割強増えている。

 志望者の姿がようやく見えるようになってきた入試としては、多摩大学目黒の6日特待・特進5回、淑徳巣鴨の1日午後1回と2日午後2回のスカラシップ、八雲学園の2日3回、自修館の2日B1や3日Cなどが挙げられるだろう。