地域差がある東京・神奈川の共学校
桐光学園の男子部は2日2回が4割増、他の回は軟調の逗子開成は1日1回が1割増となっている。ここ数年、すごい勢いで志望者を増やしてきた日本大学豊山は、全体的に一息ついた感じではあるものの、1日1回はさらに2割増と頑張っている。志望者の数はごく少ないものの、足立学園の特別奨学生は、1日午後1回が7割強増、3日午後2回が5割強増と上向いている。
4月模試で示された男子受験者の増加傾向は、これまで見た男子校で顕著に感じることができるだろう。では、共学校はどのような状況にあるのか。
東京多摩地区にある中央大学附属は、1日1回と4日2回がいずれも志望者の母数が多いにもかかわらず、さらに1割弱上乗せしていることに注目したい。
世田谷区にある学校は総じて調子が良い。東京都市大学等々力は、志望者数の多い3日午後2回特選が1割強緩和している以外はいずれも好調で、1日1回特選が2割半増、1日午後1回S特選が1割半増、2日午後2回S特選が5割半増となっている。東京農業大学第一は、1日午後の1回算国が1割増で1回算理が1割弱増、2日午後の2回算国が1割強増で2回算理が3割強増と、いずれも人気上昇中だ。三田国際学園は、1日午後2回ISが2倍、3日午後MSTが5割強増となっている。成城学園は、1日1回が4割強伸ばしているものの、ほぼ同数が3日2回で減っている。
世田谷区に隣接する武蔵野市と調布市はどうか。成蹊は、1日1回が2割増、志望者数の多い4日2回も微増と人気上昇中である。いずれも志望者数はごく少ないものの、ドルトン東京学園は、1日午後特待や2日午前、4日午後で志望者を増やしている。
芝浦工業大学附属は、4日3回こそ微減だが、1日1回が2割、2日2回が3割弱増やしており、東京湾岸での中学受験人気に応えている。かえつ有明も、1日午後特待が8割弱、2日午後特待が3割、3日午後特待が5割半、それぞれ伸ばしている。青稜は、1日午後の1回Bが1割強伸びている。
広尾学園は、2日午後の医進・サイエンスが2割増となっている。広尾学園小石川は、1日1回が5割弱増、志望者数はごく少ないものの、ISGの2日午後3回や3日午後4回、4日午後5回が前年比2~5倍と志望者を増やしている。