女子受験生が緩和傾向にある共学校

 ここからは、7月模試での志望者数が減少傾向にあり、2024年の予想倍率が緩和傾向にある入試について見ていきたい。茨城は、1月8日の茗渓学園(1回)は男子同様志望者が1割程度減っており、1倍台半ばまで緩和が見込まれそうだ。14日の江戸川学園取手(1回)も2倍を割るかもしれない。 

 埼玉では、とても受けやすくて受かりやすそうな入試から見ておこう。10日は埼玉栄(1回難関・医学)細田学園(1回)浦和実業(1回AM特待)、10日午後は星野学園(理数1回)浦和実業(1回PM特待)、11日の獨協埼玉(1回)がいずれも該当する。

 12日は栄東(東大1回)が2倍強に、12日午後は開智(算数特待)が23年実倍率5.1倍から3倍強まで大きく緩和、14日の大宮開成(2回)はそれでも3倍台半ばを維持する勢いとなっている。18日の栄東(東大2回)も2倍強が見込まれる。

 千葉は、20日のとても受けやすくて受かりやすそうな入試として八千代松陰(1回)が挙げられる。この日一番志望者数が多い市川(1回)は2倍台半ばに、ついで専修大学松戸(1回)は2倍強に、20日午後には昭和学院(算数)が23年3.2倍から2倍台半ばへとそれぞれ緩和しそうである。

 23日の日出学園(II期)は増加気味の男子とは逆に2倍割れ、25日の成田高校付属(一般)は男子同様緩和気味だが2倍強は維持しそうである。26日の専修大学松戸(2回)は23年実倍率5.9倍が5倍割れになりそうだが、それでも狭き門である。

 2月1日は、23年4.7倍と過熱した渋谷教育学園渋谷(1回)が3倍強、青山学院横浜英和(A)は3倍割れ、成蹊(1回)は2倍程度、青稜(1回A)は2倍台半ばとそれぞれ緩和傾向にある。志望者数の多い順に引き続き見ていくと、法政大学(1回)は3倍程度に、山手学院(A午前)は2倍程度に、東京都市大学等々力(1回)は3倍割れ、日本大学(A1回)は2倍台半ば、東洋大学京北(1回)は3倍割れといった状況にある。創価桜丘(1回)は1倍台半ばと受けやすいだろう。

 1日午後は、広尾学園(2回)が3割減で2倍台半ばに、青稜(1回B)は3倍強程度と人気の2校は少し受けやすくなりそうだ。ついで、明治学院(1回)は2倍程度に、桜美林(1回午後)は1倍台半ば、関東学院(一期B)は2倍割れ、23年実倍率が5.7倍もあった広尾学園小石川(2回)は4倍割れが予想されている。
 
 1日午後の受けやすくて入りやすい入試として、サレジアン国際学園(自由選択1回)淑徳(東大1回)宝仙学園共学部理数インター(新4科・読書)文化学園大学杉並(2回)が挙げられる。