「生徒たちには“自ら進んで動く”ことを強く求めていきたいと考えています」
2024年度、新校長に就任した黛(まゆずみ)俊行校長はそう話す。用意されたレールに乗るだけでなく、能動的に動きながら物事に取り組んでほしい――。そのために設定されたのが、23年度からスタートした“探究プラットフォーム”という名の探究学習だ。
探究とメンター制度で
学びを深める
これは高校の「N進学クラス」(日本大学への進学を中心としたクラス)で実施される。同校の教員をはじめ、日本大学の学部(商学部・文理学部・生産工学部など)や企業と連携しながら、金融やアントレプレナーシップ、産業用ドローン、地域貢献やプログラミングのゼミなどを開講。生徒はその中からゼミを選択し、探究活動をスタートする。
探究プラットフォーム
生徒が自ら進んで動くことに期待を寄せる探究プラットフォーム。以下は2023年度の取り組み
「初年度は、秋に生徒全員が自分の探究テーマについての100秒間のスライド発表を行い、24年2月には“全校探究学習発表会”を開催、途中段階のポスターセッションを行いました。テーマが決まると、生徒たちは調査のために外部とコンタクトを取るなど行動を起こします。動きだせば、相手からのリアクションがあり新たな展開が生まれます。テーマの内容はとても多彩で、意欲的に探究を進められる生徒は、われわれの予想を超えた成果を出してくれるはずです」と黛校長は生徒たちが“自ら進んで動く”ことに期待を寄せる。