立正大学付属 立正中学校・高等学校
大場一人校長

  建学の精神は「行学二道」。これは立正の源流にある日蓮宗の開祖・日蓮聖人の言葉で、「修行」と「修学」の二つの道を指す。「本校では分かりやすく、“学んだ知識や経験(学)を、行動で示すこと(行)”と説明しています。日蓮聖人は行動を重んじて、思索するだけでなく、正しい行いを自ら進んで体現しました。本校の生徒たちは、この“行学二道”の精神を実践できる豊かな人間になってほしいと考えています」。

 そう語るのは、大場一人校長である。

「R-プログラム」で
思考力と表現力を養う

 教育の特徴は、12年前から実施している独自の「R-プログラム」。毎朝20分のショートホームルームと年数回のロングホームルームを利用して、Research(調べる)、Read(読み取る)、Report(表現する)の三つのスキルを伸ばしている。

 具体的には、新聞の社説やコラムなどを題材に、テーマ文を自分の言葉でまとめ、書いた文章をクラスメイトの前で発表する「コラムリーディング&スピーチ」と、考えながら読む習慣を身に付けるための「リーディングマラソン(読書ノート)」を実施する。

自分の意見を伝える力が鍛えられる「コラムリーディング」と「スピーチ」

 中1のR-プログラムは、他者に読んでもらう文章を書く練習から始まり、読み手が納得する書き方に慣れてゆく。「学校に制服は必要か?」など身近な話題を取り上げながら、自分の意見をまとめていくことで、次第に「自分も書ける」と実感できるようになる。高学年では、グループディスカッションやディベートの機会もある。相手の意見を聴く、自分の意見を伝える力を鍛えながら、思考力や表現力を養っていくのだ。

「読書ノート」を配布し、「リーディングマラソン」で読書習慣を身に付ける