1万人以上が参加した「夏期集中特訓」
――早稲アカ名物の「夏期合宿」はいかがでしたか。全学年同時に授業をやるから大変だったでしょう。
山本 例年であれば、志賀高原と苗場で実施をするところですが、やはり宿泊を伴う行事は開催が難しく断念せざるを得ませんでした。そこでそれに代わる「夏期集中特訓」と銘打ったいわば“通いの合宿”を、八重洲や日本橋など東京駅周辺の貸会議室、首都圏の主要なターミナル駅周辺の貸会議室や校舎で実施しました。非受験学年は4日間、受験学年の小6・中3は5日間、朝9時から夕方6時過ぎまでというハードな時間割です。正直、急ごしらえの講座でしたが、予想を上回る、1万1000人もの生徒の皆さんに参加していただくとこができました。
この「夏期集中特訓」、実は“通い”の他にもう一つ“オンライン”という選択肢も設けました。Zoomを活用したオンラインの受講を選択された方は、全体の1割、1000人以上もいらっしゃいました。自宅で長時間PCの画面を見続ける……というのは、さぞかし大変だったろう、きつかったのではないかと思っていたのですが、終了後のアンケートでは、「とても良かった」「この大変な時期にこうした対応をしていただいて感謝しています」という、ここでもまた意外にも好意的な感想ばかりを頂戴し、スタッフ総動員で懸命に準備をしてきた甲斐があったな……と思いました。
――業績も上方修正されましたね。
山本 「夏期集中特訓」に加え、「夏期講習会」の参加者数も、9月以降の新規お手続きの件数も、おかげさまで、いずれも予想を上回るものでした。ICT(情報通信技術)の活用を積極的に推し進めていることなども、ご評価いただいた点になるかと思います。2学期の塾生数も順調に回復してきていることから、今後も良い方向に向かっていけるものと思います。
※後編に続く