
集中力アップには朝食で「血糖値」を急上昇させない
「さあ、勉強を始めよう」というときに、だるさや眠気で集中できない、授業中にうとうと――そんな意欲低下に関わっているのが「血糖値」だ。
「慌ただしい朝は、ジュースや菓子パンだけなど、糖質が多い食事になりがちです。そのような朝食が、眠気や倦怠感につながります」と、管理栄養士の浅野まみこ氏は警告する。
![[図表1]糖質に偏った食事が眠気を引き起こす](https://educate.ismcdn.jp/educate/mwimgs/9/f/400wm/img_9f386f9b875c1b0d5a77449558366af7578275.jpg)
図表1のように、食事をして血糖値が上昇すると、すい臓から分泌されるインスリンの働きによって、その後血糖値は下がる。しかし、一度に糖質を取り過ぎて血糖値が急上昇すると、その反動で今度は急降下してしまう。このとがった曲線を靴のスパイクになぞらえて「血糖値スパイク」という。
「朝食は長い絶食時間の後なので、血糖値が上がりやすいタイミング。血糖値スパイクが起こると、食べた直後は元気でも、学校や塾で机の前に座ると寝落ちということになりかねません」(浅野氏)
血糖値を急上昇させないためには、どんな朝食がよいのだろうか。
「タンパク質や食物繊維を含む食品は、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。ご飯には納豆や目玉焼き、ワカメの味噌汁など、パンには卵やヨーグルト、レタスなどの野菜サラダを組み合わせましょう」