朝食イメージ写真
子どもの学ぶ意欲や健康を維持するために、毎日の食事は重要だ。(Photo:PIXTA)

集中力アップには朝食で「血糖値」を急上昇させない

「さあ、勉強を始めよう」というときに、だるさや眠気で集中できない、授業中にうとうと――そんな意欲低下に関わっているのが「血糖値」だ。

「慌ただしい朝は、ジュースや菓子パンだけなど、糖質が多い食事になりがちです。そのような朝食が、眠気や倦怠感につながります」と、管理栄養士の浅野まみこ氏は警告する。

[図表1]糖質に偏った食事が眠気を引き起こす

 図表1のように、食事をして血糖値が上昇すると、すい臓から分泌されるインスリンの働きによって、その後血糖値は下がる。しかし、一度に糖質を取り過ぎて血糖値が急上昇すると、その反動で今度は急降下してしまう。このとがった曲線を靴のスパイクになぞらえて「血糖値スパイク」という。

「朝食は長い絶食時間の後なので、血糖値が上がりやすいタイミング。血糖値スパイクが起こると、食べた直後は元気でも、学校や塾で机の前に座ると寝落ちということになりかねません」(浅野氏)

 血糖値を急上昇させないためには、どんな朝食がよいのだろうか。

「タンパク質や食物繊維を含む食品は、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。ご飯には納豆や目玉焼き、ワカメの味噌汁など、パンには卵やヨーグルト、レタスなどの野菜サラダを組み合わせましょう」