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小宮一慶の週末経営塾

一流の経営者と一人前の経営者の違いとは

小宮一慶
【第46回】 2016年8月27日
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「一流」と「一人前」はどう違う?

 「半人前」の新入社員の頃は「一人前」になることを目指して仕事に必死に励んでいたはずです。やがて仕事の手順や要領を覚えて、上司や先輩の手を煩わすことなく仕事を右から左へこなせるようになると、周囲から一人前と認められるようになります。仕事上のミスもほとんどなくなります。

小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 多くの人は一人前になったところで満足してしまいます。上司から叱られたり、同僚から文句を言われたりすることもなくなるので安心してしまうのです。

 しかし私の考えでは「一人前」は残念ながら「一流」ではなく、厳しい言い方ですが二流です。

 一人前はゴールではなく、一流を目指すためのスタート地点です。そこを理解せずに「お前も一人前になったな」と単に褒めるだけの上司は二流だし、褒められて満足している人も二流です。

 だいたい上司の多くも一人前(二流)で一流でない人なのだから褒められて有頂天になってはいけません。

 「GoodはGreatの敵」

 この言葉は私の愛読書『ビジョナリーカンパニー(2) 飛躍の法則』(ジム・コリンズ著)の冒頭に書かれた言葉ですが、一人前という「Good」な状態に満足してしまうと、「Great」を目指すことができなくなります。

 新入社員時代のように一人前の仕事もできない半人前は三流ですが、そこからステップアップしようと必死に努力をします。逆に、半人前で必死にならない人は、一人前にすらなれません。一方、一流になる人は、一人前になっても半人前のころの必死さを持っている人です。

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小宮一慶

京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学(MBA)、東京銀行、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス (現、セントケア)を経て独立し現職。名古屋大学客員教授(平成26年度後期)。企業規模、業種を超えた「経営の原理原則」を元に、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上講演を行う。『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)など著書は100冊を超え、現在も経済紙等に連載を抱える。


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経営課題を抱えて日々悩む経営者に向けて、数々の企業経営者に伴走してきた経営コンサルタントの小宮一慶氏が課題解決の「ヒント」を提供。どんな業種にも通じる経営の原理原則をおさえながら、経営者はどうあるべきか、実際の経営現場で何を実行すべきか、を語る。

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