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クラフトビールは生き残れるか

世界で名を轟かす日系クラフトビールの成功要因

週刊ダイヤモンド編集部 泉 秀一
【第7回】 2016年9月3日
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今、日本のクラフトビールが海外で親しまれている。海外の先駆者として知られる「常陸野ネストビール」の木内酒造や「COEDOビール」のコエドブルワリーはいかにして海外展開を果たしたのか。成功の要因をレポートする。(「週刊ダイヤモンド」編集部 泉 秀一)

 韓国はソウルの繁華街、弘大(ホンデ)。7月下旬、ナイトクラブやバーなどが立ち並び、ソウル一若者が集うこの地で、筆者は異様な光景を目にした。

木内酒造(茨城県)の「常陸野ネストビール」

 日本食料理屋が多い弘大で、居酒屋「だんだん」に入り、メニューを見て目を疑った。ドリンクの欄に茨城県の木内酒造が製造する「常陸野ネストビール」や埼玉県、コエドブルワリーの「COEDOビール」など、日本のクラフトビールの名が並んでいたからだ。

 店内を見渡すと、カップルや女性客のグラスには琥珀色のクラフトビールが注がれている。日本のクラフトビールが、海を渡った韓国の地で、若者に親しまれているのだ。

 実はこうした光景は韓国に限った話ではない。香港や台湾、シンガポールなどの都心部でも同様の光景が見られるという。

 今やクラフトビールの人気は米国や日本だけでなく、先進国の都市部を中心に世界的に広がりつつある。こうした潮流は、クラフトビールメーカーの目にはチャンスに映り、日本の有力なメーカーらの海外展開に対する鼻息は荒い。

 そんな中、日本勢の中でも、早くから海外展開を始めた“2大先駆者”が、木内酒造とコエドブルワリーだ。だが、アサヒビールやキリンビールなどの大手でさえも一筋縄ではいかないのが海外展開。彼らはいかにして海外に商品を広めたのか。それぞれの経緯を見ていこう。

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クラフトビールは生き残れるか

近年ブームとなっているクラフトビール。縮小を続けるビール市場の救世主として、大手も参入し始めた。しかし、小規模醸造が信条のクラフトビールが装置産業のビール業界で生き残るのは極めて難しい。クラフトビールは日本で生き残れるのか。かつての地ビールブームが終焉に至った理由や海外ビール市場との違いを分析しながら、日本のビール業界が抱える問題をあぶり出す。

「クラフトビールは生き残れるか」

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