「目の調子を整える」「脂肪の吸収を抑える」「血糖値を抑える」などそのフレーズから思わず手が伸びてしまう機能性表示食品。しかし、摂り方を間違えると肥満などにつながる可能性もあります。そこで今回は、今注目の「機能性表示食品」の賢い活用法についてお伝えしていきます。

「機能性表示食品」と「トクホ(特定保健用食品)」との違いは?

「機能性表示食品」を摂っても太る人のNG習慣機能性表示食品、あなたは賢く活用できていますか?

 平成26年に実施された健康意識に関する調査(厚生労働省)によると、自身の健康について「不安がある」と答えた方が61.1%と、健康に何かしらの不安のある方は少なくありません。また、健康食品やドリンク剤の健康に対する影響への考え方については、「ある程度健康によいと思う」と答えた方が57.5%で、健康食品への関心度も高まってきていることがわかります。

 そんな中2015年4月1日に「機能性表示食品」制度が食品表示法で新たに開始されました。機能性表示食品は、以前からある「特定保健用食品(トクホ)」と何が違うのでしょうか?

「機能性表示食品」を摂っても太る人のNG習慣消費者庁の資料を参考にダイヤモンド・オンライン作成

 最も大きいのが、国への申請の違いです。特定保健用食品(以下トクホ)は、臨床試験を行ってデータを収集し、それを国が審査して消費者庁が許可を出します。

 一方の機能性表示食品は、臨床試験が必須ではなく、研究文献などの安全性や機能性の根拠に関するデータや論文などを集めて解析し、指定された書類を提出すれば許可が得られます。事業者自身の責任で表示することができ、消費者庁から個別の許可を受ける必要はありません。