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男の食育 笠井奈津子

飲み物の買い方で“見た目”が変わる!?
ゼロカロリー、トクホ飲料を飲んでも痩せない理由

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第3回】

 「もうすっかりおじさんになっちゃったよ~」

 笑いながらベルトの上に乗っかったお腹をなでる男性、あなたも一度は見たことがありませんか?でも、そのメタボ腹は、“おじさん”の代名詞なのでしょうか。年を重ねてもかっこよくあり続けるより、美しくあり続けるより、衰退していくことの方が“普通”なのでしょうか?

 年を重ねるにつれて、するべきこと、守るべきものも増え、それなりの意志がないと、自分の身体づくりのための時間を作ることが難しくなるのは事実ですよね。そうすると、時間と引き換えにお金で「手軽さ」を手に入れてしまおうとすることも否定できません。

カロリーゼロ、糖質オフ飲料が誘発する
“2つの落とし穴”

いつも「カロリーゼロ」「糖質オフ」「カロリーオフ」という魅力的な言葉に惹かれて、飲み物を買っていませんか?

 たとえば「カロリーゼロ」「糖質オフ」「カロリーオフ」などとうたわれているドリンク類。これらの商品に「引き締まった身体になります」「痩せます」といった表示がされているわけではありません。でも、いつものドリンクをこれらの商品に置き換えるだけで、もっとかっこいい身体になれるような(戻れるような)気持ちになっていませんか?

 実際には、日常的に飲んでいる方の方が「これさえ飲んでいれば大丈夫」なわけでも「摂った脂肪や糖分が帳消しになる」わけでもないことをよくおわかりかもしれません。これまで食事指導をしてきた中でも、

「『なんとなく良さそう』と思って口にしているものほど、むしろ、デメリットに働くことの方が多い」

 そう感じざるを得ないことがほとんどでした。その大きな要因は、「カロリーゼロ」「糖質オフ」「低カロリー」などと表示されているドリンクのほとんどに使用されている人工甘味料です。人工甘味料がもたらす身体への影響については、専門的に取り扱っている書籍などをご覧いただければと思いますが、今回お話ししたいのは、食習慣にもたらす悪影響です。

 人工甘味料を用いれば、カロリーや糖質を抑えることができます。でも、その一方で、人工甘味料は“太りやすい食の嗜好”と“自分への言い訳”を誘発しやすいものです。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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