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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

日本では謝った者が勝ち!?
「すみません」を言えず窮地へ追い詰められた社員たち

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第32回】 2010年11月15日
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 あなたは人に対して素直に謝ることができますか。あるいは、自分に非が無いと思える状況でも場を収めるために「すみません」と言うことができますか。プライドが邪魔して、なかなか言うことができない人がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 ところが、この「すみません」と言える、言えないによって職場での仕事環境や自分の立場が大きく変わってしまうことがあります。そこで今回は、職場での「謝り方」について考えていきましょう。

日本人はすぐに謝るが、外国人はなかなか謝らない?
「すみません」をめぐる国際的なギャップ

 「すみません。以後気を付けます」

 そのように素直に謝れない人は、少なくありません。これは最近生まれた問題ではなく、昔から存在していた問題です。そういう人は、「プライドが高いから」、あるいは「自分は悪くないと思っているから」などといった理由で謝る必要を感じず、いつまで経っても頑なな態度をとるところがあります。

 一方で、「日本人はすぐ謝る」と言われることが多々あります。その典型といえるのが企業の不祥事になどによる謝罪会見です。経営幹部が並んで立ち上がり、「申し訳ございませんでした」と頭を下げる光景。まるでマスコミが“正義の代表者”のように責め立て、経営者が謝り倒す姿をテレビ等で見かけたことがあるでしょう。

 ですが、こうしてすぐに謝るのは日本人の特徴であって、海外では状況が違っています。海外の企業では大きな不祥事が起きても、なかなか謝りません。「残念なことだ」と言うのがせいぜいいいところ。「文句があるなら、裁判で争いましょう」といった感じでしょうか。それは、海外での仕事、人間関係では「謝った方が負け」といった風潮があるからだといえます。日本なら首相さえも「心からお詫び申し上げます」などと謝ることがありますから、非常に対照的です。

 ちなみに、ここでの「謝る」とは心から謝罪の意を感じての行為でなく、場を収めるために行われることを指します。

 芸能人などが周囲を騒がせた際、記者会見で「いまのお気持ちを聞かせてください」と質問され、

 「世間をお騒がせして、すみません」

 と、答えている様子をよく見かけるでしょう。

 それは、「悪いことをした」と言うよりは、「道義的に謝るのが礼儀」との観点から「すみません」が強要されてのこと。もはや、謝ることは形式的にしか映りません。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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