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みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

「すごい学生じゃないと内定が出ない」はホント!?
就活生に蔓延する“普通の学生不利論”の真偽

石渡嶺司 [大学ジャーナリスト]
【第3回】 2010年11月30日
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 皆さん、こんにちは。友人から「この連載、久々の当たりだよね。『就活のバカヤロー』以来の」と誉められた石渡です。

 遠回しにけなされているような気もしますが、そこは気のせいということで。確かに、この連載、書くのが楽しいです。だからなのか、「3500字程度でお願いします」という編集部のリクエストを無視して、2回連続で8000字オーバーとなってしまいました。あ、今回も、だ。

 読者の皆さんからもご愛顧いただいてありがたい限りです。今後も、皆さんにも楽しんで読んでもらえるようにしますのでよろしくお願いします。

 今回のテーマは就活における「学生の理想像」です。

「プロ学生」「出現率5%」を目指せ?
「普通の学生」では内定が出ないのか

 とある就活の論客によれば、同氏は学生に対して「プロ学生」になることを強く推奨されています。

 なお、同氏の名前は諸般の事情により、ここでは以下「某論客」とします。ただ、この方と対談したときのコメント、この方の著作に出てくる話は公的なものですので、以下、いくつか引用しました。

 プロ学生とは、大学の学業に専念しきった学生ではありません。

 「学生でありながら社員並み、あるいは社員を超えるような仕事ぶりを発揮している学生」

 のことです。

 同氏著作によると、「百科事典セールスのアルバイトをしていて社員も含めてトップ」「つぶれかけの塾の経営を任された」などの例が出ています。他にも起業もお勧めされているご様子。

 そんなすごい学生、めったにいないだろう、と思ったら同氏著作には「出現率5%の優秀人材になる方法」との章がありました。

 確かにそうしたすごい学生は「出現率5%」でしょう。

 これを読んだ関西のある大学副学長はこう疑問を呈しています。

 「プロ学生?学業を無視しろと言わんばかりの書き方だ。大学教育をそこまでないがしろにする気なのだろうか」

 某論客によると、

 「出現確率5%のレベルを目指して1人1人が動けば、自分本来の力を発揮できる人になれる」

 とのこと。

 しかし、そうすると、出現率5%のプロ学生、すごい学生になれなかった普通の学生はどうすればいいのでしょうか。

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石渡 嶺司 [大学ジャーナリスト]

1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。日用雑貨の営業の派遣社員、編集プロダクションなどを経て2003年に独立。日本全国350校を超える大学を調査、とくに就職活動をめぐって、学生や大学就職課、教職員団体、あるいは高校生向けに積極的な執筆や講演活動を行う。主な著書に『就活のバカヤロー』『最高学府はバカだらけ』(以上、光文社新書)、『ヤバイ就活!』『就活のバカタレ!』(以上、PHP研究所)などがある。


みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

「第二次就職氷河期」といわれる現在。学生、企業、大学、親など、取り巻く関係者すべてに悲壮感が漂っている。こうした悲壮感が漂うなか、彼らの実態とはどのようなものなのか。その様子を時系列で追いながら、誰が就活を悲惨にしているのか、“犯人”を探る。

「みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司」

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