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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

浮気妻が逆切れビンタで家出!
事なかれ草食夫が招いたアリ地獄(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第39回】 2016年10月1日
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>>(上)より続く

 大樹さんによると、妻は交際している時から、何度も連絡しても、なかなか捕まらなかったり、メールの返事が1週間遅れて返ってきたりするこががあったそうです。また、せっかく捕まったと思えば、当日になって突然、デートの予定をキャンセルされることもありました。

 それでも大樹さんは「彼女には彼女の事情があるんだろうと」無用な詮索はしませんでした。実際のところ、当時の妻は非常に忙しく、土日も仕事に出る日があると聞かされていました。そんなふうに超多忙な妻に振り回されながらも、何とか1年間、交際を続けることができました。大樹さんははじめから「彼女と結婚できればいいな」と考えていたそうで、交際1年という記念の日に、大樹さんは妻に気持ちを正直に伝えてみたところ、妻はあっさりと結婚を受け入れてくれたそうです。

 「妻も僕と同じ気持ちでいてくれたんだと思い、心底うれしかったんです。いま思えば、新婚旅行のときから、妻は少しおかしかったと思います」

 妻は初日に体調を崩してしまい、そのせいで旅行中、ずっと機嫌が悪かったそうです。大樹さんはハネムーンの様子をこう振り返ります。

 「もう困りましたよ。だって僕は妻の体調を心配して声をかけるのに、妻は『うるさい』『いい加減にして』と見境もなく、怒り出すのです」

 結局、大樹さんは妻の逆鱗に触れるのが怖くなって、まったく話しかけられなかったそうです。

 「せっかくの新婚旅行なのに、そのときのこと全然覚えていないんです」

 無事に帰国して、いつもの生活をすれば、また元の妻に戻るだろうと信じて、大樹さんは旅行の最中、我慢に我慢を重ねたのです。

 結局、妻が普通に接してくれるまで、3週間もかかったそうです。大樹さんの話をまとめると、交際の当初から、妻のワガママを大樹さんが許すという繰り返しだったようです。大樹さんが「どんなことがあっても全面的に許す」という姿勢で妻に接していたこと。そして妻が「何をやっても大丈夫」と大樹さんを軽んじていたこと。お互いの価値観や考え方が2人の関係を生み出したのですが、それはどう見ても、おかしな距離感や空気でした。

携帯代が月に3万円、給油が頻繁でも黙認する夫
妻は「別の男性と付き合っても大丈夫」と思ってた?

 さらに妻のワガママには、「別の男性と付き合っても大丈夫」ということまで含まれていることが徐々に明らかになっていったのです。

 「結婚してからは、公共料金や家賃の引き落としは私の口座に指定していました。僕の母はずっと専業主婦でしたし、男が女を養うものだと思っていましたから、当然です」

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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