闇株新聞[2018年]
2016年10月14日公開(2016年10月26日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
闇株新聞編集部

英ポンドが真夜中の急落で31年ぶりの安値が迫る。
まだまだ下がる、来年は1ポンド=100円か!?
闇株新聞が考える英ポンドの行方

日本時間の10月7日午前8時頃(欧州時間では真夜中!)、ポンドが突然に急落しました。直前には1ポンド=1.2613ドルだったのが、たった数分間で1ポンド=1.1491ドルまでの下落を見たのです。英国に何があったのか!? 刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』が、歴史や政治のバランスを紐解きながら、ポンドの行方を分析します。

わずか数分間で6%以上の急落に衝撃
英ポンドに何があったのか!?

 ポンドの下落が止まりません。10月7日に最安値1ポンド=1.149ドルを付けたあと瞬間的に反発を見せましたが、翌日以降も下落は止まらず、現在は1ポンド=1.22ドル付近で推移しています(10月14日12時現在)。これは1985年2月にレーガン大統領が「強いドル」政策を掲げ1ポンド=1.05ドルまで下落して以来、実に31年ぶりの安値水準です(ちなみにこの時は日本円も1ドル=260円台まで急落しました)。

 10月2日にメイ首相は「2017年3月末までにEU離脱を正式に通告する」と表明しました。メイ首相は離脱交渉で移民制限策とEU市場に参加継続する「いいとこどり」を目論んでおり、対してフランスのオランド首相はEUの結束を強めるため厳しい対応を求めています。また、メイ首相は10月5日にイングランド銀行の超低金利政策について「悪い副作用がある」と述べました。

 マスコミ等ではこうした出来事が今回のポンド安の原因と解説されていますが、7日の急落とはタイムラグがあり、いずれも「後講釈」にすぎません。直接のきっかけは誤発注・誤作動の類(たぐい)であった気がしますが、6月23日の国民投票でEU離脱が決定したときに「プラザ合意」以降30年間続いた大きなレンジを突き抜けており、こうした急落はいつ起きても不思議ではなかったのです。

メイ首相の言動で市場心理は売り加速
当面ポンドが上昇する気配はない

 EU離脱の具体的方法論やスケジュールは内閣の管掌としても、メイ首相がイングランド銀行の金融政策に口を挟んだことは明らかに勇み足でした。少なくともこの発言でポンド安が一時的にも止まったようには見えず、市場心理をポンド安に傾けてしまったことは事実です。今後もヘッジファンドなど投機筋に(ポンド売りを)狙い撃ちされる恐れがあります。

 思えば1992年9月のポンド急落も、当時のラモント蔵相の不用意な発言がきっかけでした。「100億ポンドでも買い支えるぞ」と言ってしまったため、ソロスなどにきっちりそれだけ売られてしまい、白旗となりました。口が災いするのは英国の伝統でしょうか。

 さらに今回の急落で、日本のFX取引など短期的な投機ポジションは大怪我を負っています。この先しばらくは「ポンド買い」の投機ポジションが集まりにくく、ますますポンドが上昇しにくい環境が出来ています。チャート的にも1985年2月の1ポンド=1.05ドルまで全く抵抗ラインがなく、そう遠くない時期にそこに到達する可能性も出てきています。

対円ではまだレンジ内に収まっているが、
来年は1ポンド=100円に接近する可能性あり

 日本円に対してはどうでしょうか。本原稿執筆時(10月14日12時現在)では1ポンド=127.11円となっています。ドル円は1ドル=103.90円なので長期的には円高とも円安とも言えない中で、ポンド円は1995年の超円高(1ドル=79.75円)時の安値1ポンド=128.21円よりもすでに円高ポンド安になっています。

 逆に、その後に最円安(1ドル=125.86円)となった2015年6月のポンド高値は1ポンド=195.83円です。来年にかけて1ドル=90円台の円高が来るなら(時期はともかくそう考えています)ポンドもその下値を突破し、1ポンド=100円に接近する可能性があります。

 英国はロンドン(シティ)の銀行・金融仲介・運用機能と、旧英国領のオフショア・金融センターの秘匿性が吸い寄せる国際通貨・ドルとユーロと(少しの円)が生み出す巨額収益で潤ってきた「他人の財布で稼ぐ国」です。欧州経済も不振でありポンド安でもインフレになる心配はなく、またポンド安となればドルやユーロが落とす収益がますます膨らみます。英国は容赦なくポンド安をEU離脱交渉の「有力な武器」として使うでしょう。

 考えれば考えるほど、この先に見えるのは「もっとポンド安」なのです。

 今後のポンド円の動向、またドル円の動向については、刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』で配信していきます。

本連載は金融・経済のプロも愛読し”ネタ元”にしていると評判の刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』で配信された記事から、一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガにご登録いただくと、政治経済や金融の話題を中心に、歴史文化や娯楽まで他のメディアでは決して読めない、濃くて深くてためになる記事が、毎週1回5本程度の本編と付録、番外編、速達便がお読みいただけます。日々のニュースを読み解くセカンドオピニオンとしてご活用いただければ幸甚です。
 

闇株新聞PREMIUM

闇株新聞PREMIUM
【発行周期】 毎週月曜日・ほか随時  【価格】 2,552円/月(税込)
闇株新聞PREMIUM 闇株新聞
週刊「闇株新聞」よりもさらに濃密な見解を毎週月曜日にお届けします。ニュースでは教えてくれない世界経済の見解、世間を騒がせている事件の裏側など闇株新聞にしか書けないネタが満載。
お試しはコチラ

 

DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

●DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)とは?

金融・経済・ビジネス・投資に役立つタイムリーかつ有益な情報からブログに書けないディープな話まで、多彩な執筆陣がお届けする有料メールマガジンサービス。
初めての方は、購読後20日間無料! 


世の中の仕組みと人生のデザイン
【発行周期】 隔週木曜日  【価格】 864円/月(税込)
世の中の仕組みと人生のデザイン 橘 玲
金融、資産運用などに詳しい作家・橘玲氏が金融市場を含めた「世の中の仕組み」の中で、いかに楽しく(賢く)生きるか(人生のデザイン)をメルマガで伝えます。
お試しはコチラ

堀江 貴文のブログでは言えない話
【発行周期】 毎週月曜日、水曜、ほか随時  【価格】 864円/月(税込)
堀江 貴文のブログでは言えない話 堀江 貴文
巷ではホリエモンなんて呼ばれています。無料の媒体では書けない、とっておきの情報を書いていこうと思っています。メルマガ内公開で質問にも答えます。
お試しはコチラ

 

Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2018]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2018年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説! 楽天カードはクレジットカード、楽天ポイントカード、電子マネーの楽天Edyの3つの機能を1枚に集約した三位一体型カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

サラリーマンが
株で1億円作ったワザ
人気の株500激辛診断

8月号6月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!

 

サラリーマン1億円を作った(秘)ワザ】

メディア初登場多数
サラリーマンが株で1億円作ったワザ
会社員億超えしたワザ 
1億円到達目前の人のワザ
年金悠々自適の人のワザ
桐谷さんが優待株で3億円を築くまで

人気の株500+Jリート14激辛診断
・2018年後半に勝機をつかむ5大ランキング
10万円株7+高配当株7+株主優待株7
人気大型株371[東証1部&東証2部]
プロ100人がズバリ! 日本株&為替 大予測

今の株価が割安か割高かを一発判定!
日経平均の理論株価は2万2654円
・上場全3697銘柄の最新理論株価

●高配当型より圧倒的に好成績
米国成長乗る狙いめ投信

<別冊付録>ふるさと納税少額寄附でもらえる品
3000円5000円も豪華なモノが! 
・ふるさと納税1万円未満でもらえる返礼品

●一緒に月1万円の「投資」を始めよう! 
●勝谷誠彦の自腹で1000万円「株」投資日記
●株入門マンガ恋する株式相場!

 


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング