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離婚にかかる値段の相場、慰謝料・財産分与から養育費まで

週刊ダイヤモンド」2013年9月28日号特集「離婚・再婚の損得」より

週刊ダイヤモンド編集部
2016年10月25日
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勢いで離婚届を出し、後に損をしたことに気づく離婚経験者は多い。後の祭りを避けるべく離婚の“相場”を知っておこう。(「週刊ダイヤモンド」2013年9月28日号特集「離婚・再婚の損得」より)

慰謝料の算定には
明確な基準がない

 元大手商社マンで現在は会社を経営する都内在住の森口昇さん(仮名・58歳)。彼は一昨年、「第2の人生を謳歌したい」と30年以上連れ添った妻と協議離婚した。

 さぞ泥沼の果てにと思いきや、さにあらず。「極めて円満な別れだった」という。その大きな理由は、慰謝料を妻の言い値のままに一括で支払ったからだ。その額は何と1億円──。

 芸能人やプロ野球選手など高額所得者が離婚するたび、その慰謝料の高さが話題に上るが、森口さんも含めてそういったケースは、例外中の例外だ。

 都内在住の山下恵美さん(仮名・33歳)は今年、結婚3年目に入った大手広告代理店に勤務する夫と調停離婚した。理由は「夫が生活費を入れない上、マザコンだった」ためだった。山下さんは慰謝料として100万円を求めたが、精神的苦痛の理由としては不十分で、結局、慰謝料0円で泣く泣く諦めた。

 慰謝料の算定には、実は明確な基準がない。それ故、裁判では求める側の苦痛の度合いだけでなく、相手の悪意の有無や経済力、社会的地位、さらには結婚期間などを総合して、ケース・バイ・ケースで決められる。

 だが、基準がないとはいえ、ある程度の“相場”は存在する。

 右表を見てほしい。ごく普通の会社員のケースにおける慰謝料の相場について、複数の離婚弁護士への取材をまとめたものだ。あくまで個別の事情が優先されるので、目安と考えてほしい。

 離婚理由のトップ「性格の不一致」では、夫婦お互いさまという面が強く、原則として0円と考えよう。ただし、慰謝料ではなく、離婚をしたい側が「離婚解決金」として、ある程度のカネを支払うケースも。

 また、浮気やDV(家庭内暴力)など大きな離婚理由になるケースでも最大500万円程度。セックスレス(性行為の拒否)や嫁姑問題では、0円ということも多く、取れたとしても100万円に届くことは少ないといえそうだ。

 これらの理由に加えて、結婚期間によっても慰謝料の相場は、大きく左右される。

 上図にあるのは、結婚期間別の慰謝料の平均額だ。離婚率が高い結婚5年未満では平均200万円程度。前出の森口さんのように結婚20年以上を経た夫婦でさえ、平均700万円に届かない。

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