ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
China Report 中国は今

上海ディズニーランドが開園100日でガラガラの理由

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第220回】 2016年10月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
なぜか地元民には関心が薄い上海ディズニーランド

 今年6月に開園した上海ディズニーランドだが、なぜか盛り上がっていない。アジアで3番目となる上海ディズニーは敷地面積約400ヘクタールで米国外では最大、開園前には内外メディアがこぞって報道したものの、なぜか地元市民の関心は薄い。国慶節の休日直前の9月30日、「混むから行くな」の周囲の反対を押し切り、筆者は現地取材に訪れた。

 その日、筆者は浦東国際空港からタクシーに乗り、上海ディズニーを目指した。浦東空港から30分程度の道のりだが、運転手は何度も道に迷う。上海ディズニーの周辺は田畑が広がる。たまにさびれた工業園区があるだけで、道を尋ねる人すら歩いていない。

 運転手はイライラしながら、道に迷った言い訳をこう語った。

 「だいたい上海ディズニーに行く客なんていやしないんだ。客は過去に一度乗せたことあるだけだ」

 上海ディズニーを起点にした3時間圏内には3億3000人の市場があるといわれているが、上海ディズニーのおひざ元の浦東新区でタクシー業を営むこの運転手は見向きもしない。

 「上海ディズニー? 俺は興味ないねえ。第一、入場料がこう高くちゃ行けないよ。行ったところで大混雑は目に見えているだろうしね」

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


China Report 中国は今

90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

「China Report 中国は今」

⇒バックナンバー一覧