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「賃貸なのにリフォームOK!」URが挑むDIY住宅の勝算

吉田由紀子
2016年11月3日
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 賃貸住宅に住んでいると、壁に釘を1本打つのにも気を遣う。こんな経験はないだろうか。筆者もそうだが、小さな棚がほしい、壁紙が汚れたので替えたい、家具転倒防止用の金具を取りつけたい…。そう願っても賃貸住宅の場合、居住者が好きにリフォームするのは、なかなか難しいのが現状だ。たとえリフォームできたとしても、退去時には原状回復が必要となり、それなりの費用が発生してしまう。これが日本の賃貸の常識だった。

 ところが今、自由に改装ができる賃貸物件が増えている。「DIY物件(Do it Yourself)」と呼ばれ、若者層を中心に人気を集めており、DIY物件を専門に扱う不動産サイトもお目見えしている。

DIY住宅のリフォーム例。左が元の部屋。右がリフォーム後。畳敷きの和室にフローリング調のシートを貼り、押入れを取り払いカウンターに。オシャレな洋室に改造している

 中でも、この分野に力を入れているのが、都市再生機構(UR)である。

 URでは、2011年から関西エリアを中心に「DIY住宅」を勢力的に打ち出している。その後、全国に広がり、現在は全国60団地、約300戸を展開している。

 この物件がすごいのは、建物の強度を損ねないかぎり、内装を自由に替えることができる点にある。棚を取りつけるのも、壁を好みの色に塗り替えるのも、畳敷きをフローリングにするのも、間仕切りを取り払い2部屋を1つにするのも自由だ。そして、退去時に必要な原状回復も不要である。

 DIY住宅のひとつ、大阪郊外にある箕面粟生団地を訪ねてみた。2年前に入居した30代の福山さん夫妻は、新居を探していた折、偶然URのDIY住宅を知った。現地のモデルルームを見学するなり即決をしたという。

 「賃貸なのに自由に改装できるというのが衝撃的でした。DIYには興味はあったものの、入居するまでやったことがなかったんです。でも、見学したモデルルームが素敵でして、普通の主婦が自分で改装したと聞き、これなら僕たちにもできるんじゃないかと、その場で入居を決めました」と話してくれた。

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