ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
経営新戦略3.0

三越伊勢丹グループが本気で着手する「人材改革」の中身

三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長 大西洋氏

多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]
【第7回】 2016年11月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

2008年に発足以来、百貨店業界における売上高規模で国内トップを誇る三越伊勢丹ホールディングス。業界で先駆けて世界にも進出し、さまざまな仕掛けを次々に展開している。百貨店業界が不況と言われる昨今においても、同社が圧倒的な存在感を放つ理由は何なのか。改革の根幹を、社長の大西洋氏に話を聞いた。

新規事業で4割の売上をつくりたい

多田 大西社長はさまざまな改革に取り組んでいらっしゃいますが、その中でも注力している改革について教えてください。

大西洋・三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長

大西 1つはSPA事業(製造小売業)への参画です。百貨店がここ20年の間苦戦している一方で、ニトリさんなどのSPAが増収増益を続けているのは、まさに「お値段以上」の商品を提供しているからなのだと思います。百貨店の場合はサプライチェーンに無駄があり、各工程でコストが発生しています。そのため、価格に見合った価値のある商品を提供することが難しいのです。そういった課題を今後4~5年間で解決していこうという取り組みをしています。

 もう少し具体的な話をすると、当社の売上の85~90%が百貨店で構成されていますが、百貨店事業での売上が90%以上を占めている企業は今後縮小していくでしょう。百貨店だけに依存しないためにも、今後5年間で新規事業を立ち上げて百貨店の売上比率を60~70%程度にするつもりです。

多田 今回「百貨店の売上を6割にする」という意思決定をされたのは大西社長の中で何か意識改革があったからなのでしょうか。

大西 このまま百貨店事業に依存していては成長しないと思ったのです。新しいことをやっていかないと競争力がなくなっていくので、将来的には、旅行、レストラン、カフェ、ウェディング、ホテル、不動産などの事業を視野に入れています。もちろん、何にでも手を出すというわけではなく、あくまで当社にロイヤリティをお持ちいただいているお客様のライフスタイルをより豊かにする事業であることが大前提です。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]

トップヘッドハンターとして活躍後、人事部長として株式会社ビズリーチ入社し、入社時に従業員30人だった組織を4年で500人に拡大させる。現在はキャリア事業のトップとして事業全体を統括し、「ダイレクト・リクルーティング」の日本での本格的な普及に努める。

 


経営新戦略3.0

これまで数々の企業と対話を重ねてきた採用コンサルのプロが企業に横たわる経営課題をトップに直撃、その解決策について議論する。

「経営新戦略3.0」

⇒バックナンバー一覧