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なぜ、「ガリバー」という社名を変えたか

イドム(前ガリバーインターナショナル)代表取締役社長・羽鳥由宇介氏

多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]
【第6回】 2016年8月25日
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インターネットを活用した全国の中古車情報を一括で管理、販売できるシステムや、今や一般的となったクルマの無料査定サービスなどを展開する「ガリバーインターナショナル」は1994年に福島県で誕生。自動車リテールビジネスを牽引する業界の巨人(ガリバー)となった同社が、社名を刷新するという大きな決断を下した。「株式会社IDOM(イドム)」という新たな社名に込めた思いや今後の事業展開について、代表取締役社長の羽鳥由宇介氏に聞いた。

社名を「IDOM(イドム)」に変えた理由

多田 2016年7月15日に、広く浸透している「ガリバー(ガリバーインターナショナル)」から「株式会社IDOM」へ社名変更されましたが、その背景をお教えいただけますか。

羽鳥由宇介・イドム代表取締役社長

羽鳥 社名変更自体は2年位前から検討していました。当社の自動車の買取・販売を行う事業部が「ガリバー事業」ですが、現在ではどんどん事業チャネルが広がっており、中古車ビジネスだけでなく、BMWの新車ディーラー事業をはじめ、海外でも事業を展開するなど、多角化を進めています。その中で社名が「ガリバー事業」という社内の1事業と同じ名称というのは、今後の経営戦略的にふさわしくないかもしれないと考え、社名変更に至りました。

多田 「IDOM」という社名に決まるまでには、どういう流れがあったのでしょうか。

羽鳥 新社名についてはかなりの候補があがりましたが、「日本企業として日本らしい言葉をつけたい」ということが軸にありました。今後は海外子会社が生まれたり、今と異なるカルチャーが生まれたりするだろうけれども、日本発企業としてのスピリッツは残しておきたいな、と。

 そこで「何に一番こだわっていたいか」と自問した時に、「挑み続ける」という点に行き着きました。そこで「挑む」をローマ字表記にして「IDOM」としたのです。トヨタ自動車の「カイゼン」のように、そのまま日本語で世界に通用するようにしたい、という思いから決定しました。

一気にアクセルを踏む経営ができる理由

多田 お父様から兄弟そろって社長業を継承されて8年になると伺っています。当時、兄弟2人が企業のトップというのは東証の上場企業で初めてということで、それもまた挑戦の1つのように思いますが、そうした経営体制になった経緯を教えてください。

羽鳥 会社ができたのは1994年。私は社員番号12番、弟は社員番号13番で1995年に入社しました。創業から10年で売上1000億円を突破しました。こうした企業を「ハイパーグロースカンパニー」と呼ぶらしいのですが、これは世界でも数社、日本では唯一です。

 確かに急成長を遂げてはいましたが、勢いだけで走り続けるというのは限界が必ず来ます。そうした危機感を抱いていた時、当時流行っていたジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー』という経営本を読み、会社はビジョンで作られていくんだと改めて痛感しました。そして弟と沖縄の小浜島に行き、今後会社をどうしていくかを何度も考えました。

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多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]

トップヘッドハンターとして活躍後、人事部長として株式会社ビズリーチ入社し、入社時に従業員30人だった組織を4年で500人に拡大させる。現在はキャリア事業のトップとして事業全体を統括し、「ダイレクト・リクルーティング」の日本での本格的な普及に努める。

 


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