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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

足立区の商店街――数は増えても売り上げが少ない中小店を救うのは、「若者」や「よそ者」?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第8回】 2011年1月26日
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 足立区には、100を超える商店街がある。だが、全区を覆うように商店街が広がっているわけではない。荒川の南側の千住地区には、交通の一大拠点である北千住駅を中心に、商店街が高密度に集積している。

 一方、荒川以北のエリアでは、そのほぼ中央を南北に貫く東武伊勢崎線の駅の周辺以外、大団地の周りなどに商店街が点在している程度だ。鉄道駅の存在と商店街の立地が深く関連し合っていることに、改めて気づかされる。

地域によって商店の発達度が違う?
足立区の小売業はまだ成長途上

 区全体の商店街密度(1km2当たりの商店街数)は、23区中21位。もっとも密度が低いのは、分母となる区の面積が大きいためでもあり、商店街の数は6位と上位の一画に顔をのぞかせる。

 小売店舗数となると、さらに順位が上がって第3位、専門店数も3位だ。売場面積の合計は、小売店全体では店舗数と同じ3位だが、専門店に限ると1位。商業集積の規模を売場面積の大きさで測るなら、足立区は23区随一の専門店集積地である。

 しかし、それ以上に注目されるのはその成長率である。2002年~07年の5年間の売場面積の増加率は2位。1位の江東区は、同期間中に人口が11%も増えている。これに対して、足立区の人口は1%台の微増に止まり、人口増加要因を差し引いた成長力を表わす人口1人当たりの売場面積増加率は、23区のトップに躍り出る。

 その増加率は、実に20%。23区の平均が2%増だから、実に10倍だ。足立区の小売業は、まだまだ成長途上にある。

 もう1つ注目すべきは、食料品専門店の人口1人当たりの売場面積が、23%と大幅増を示していること。区民に身近な食料品店が増えていることは、何とも心強い。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

世は空前の「街歩き」ブーム。老若男女を問わず街歩きの人気スポットとなっているのが、古きよき時代の風情が漂う商店街だ。世界一の都市圏である東京と、その中心となる23区。それぞれの区の「区民性」も異なれば、そこに根付く商店街にも、それぞれ別の「顔」がある。そんな商店街のなかには、廃れるどころか新しい時代のニーズを採り込み続け、絶えず進化し続けているものも少なくない。本特集では、その区に住む人、その区を訪れる人を惹きつけて止まない商店街にスポットを当てて、そのパワーと魅力について、区や商店街に関連したデータと共に紹介する。東京の街歩きを楽し見たい人は、必見!

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