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中学版・受験の真相

大手塾、個人塾、個別指導塾とタイプいろいろ
中学受験は学習塾選びから始まる

安田賢治 [大学通信常務取締役]
【第6回】 2011年2月4日
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 中学受験は塾通いが大前提となる。一般的に高校受験では中学校の先生と学習塾(以下、塾)の講師といった立場の異なる2人のエキスパートから、話を聞いたりアドバイスを受けたりすることができるが、中学受験の場合は公立小学校の先生は頼りにならず塾頼みにならざるを得ないからだ。それだけ塾選びが大切なのだ。ではどう塾を選んでいけばいいのだろうか。

 塾には大きく分けて三つのタイプがある。生徒が多い大手塾、個人で地元を中心に経営している個人塾、マンツーマンで教える個別指導塾の三つだ。その特性を踏まえて選んでいくといい。

情報豊富で合格ノウハウもある大手
子どもが競争や講師になじめるかがカギ

 大手塾の最大の特徴は、多くの学校の情報を持っていることだ。親の希望に合う学校を教えてくれるし、合格のノウハウもある。難関校に多数の合格者を送り出しているのも魅力だ。

 学習面では小学校の全課程を5年生の3学期か、遅くても6年生の1学期までに終え、あとの1年間は志望校の受験対策に専念する先取り学習を行っている。また、塾によっては塾内テストなどの度に、成績順にクラス替えを行う塾もある。トップの教室に入れなかったり、現在いるクラスから落ちたりすることもある。そんな時に、気持ちを切り替えて頑張れるかどうかが向き不向きを決める。

 塾選びでは、子どもが講師になじめるかどうかも重要である。若い講師は子どもと年齢が近いだけに親近感を抱きやすいが経験がない分、データに基づいたマニュアル通りの教え方になることもある。大手になるほど幅広いタイプの講師が揃っているが、違う教室に異動になることがある。もう1点、大手塾で問題になりやすいのが子どもの送迎だ。自宅から遠い場合は親の負担が大きくなるので覚悟しておいた方がいいだろう。

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安田賢治[大学通信常務取締役]

56年兵庫県生まれ 早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社現在に至る。著書に「中学受験のひみつ」(朝日出版)「笑うに笑えない大学の惨状」(祥伝社)「教育費破産」(祥伝社)がある。


中学版・受験の真相

2010年は26万人。全生徒数に占める割合は7.2%で、この比率は30年前の2.5倍。私立中学の在籍者数である。さらに驚くべき数字がある。東京都における私立中学校への在籍割合は26.2%、実に4人に1人が私立を選んでいるのだ。いまどきの中等教育に、お父さんの経験則はまったく通用しない。子どもの教育に父親として責任を果たす、そのためにはまず中等教育の現実を知る必要がある。大学入試の実績分析を通して中学校・高校を見続けて約30年、学校評価の第一人者が中学受験をズバリ解説します。

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