恋愛小説も哲学書もトレーニング!「読む力」が伸びる二刀流読書法とは?
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

大谷翔平選手の“重さの違うボール”トレーニング
国語の力を伸ばして全科目の成績アップをするためには「短くて論理が複雑な本」をオススメしますが、もし長い本にチャレンジしてみたいと思うなら、それもいいでしょう。
二刀流で活躍している大谷翔平選手は、登板前のウォーミングアップで、重さが異なる6種類ほどのボールを使い分けているという話を聞いたことがあります。
ピッチャーが投げる硬球の重さは150g弱ですが、大谷選手が初めに投げるのはその10倍ほどの1500gとか2000gという重たいボールです。
それから徐々に軽くして、最後は試合球の2/3ほどの重さ100gのボールを投げるというウォーミングアップをしているそうです。
重たいボール=ケガ予防/軽いボール=速球強化
重たいボールを投げる狙いは、ケガの予防です。重たいボールだと、腕だけではなく全身を総動員して正しいフォームで投げる必要があります。それにより、ヒジや肩といった特定の部位に負荷がかかってケガをするリスクを減らせるのです。
一方、軽いボールを投げる狙いは、速球を投げるため。軽いボールで速く投げる感覚を全身にインプットしておけば、試合球でも速球が投げられるようになるのです。
読書にも「重い本」と「軽い本」のバランスを
国語力の向上プロセスにおいても、重たいボールと軽いボールの双方を活用することが効果的な面もあります。
重たいボールに当たるのは、僕が東大受験前の4ヵ月間、読みふけっていた「哲学書」などをはじめとする論考です。
哲学書は“重い”けど、総合力が鍛えられる
哲学書は難しすぎて、とっつきにくいというイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、実際には、哲学書のなかには日常的に使われているわかりやすい語彙を用いつつ、真理を説こうという姿勢に貫かれているものも多くあります。
それほど速くは読めませんが、持てる知識を総動員して読み進めると、国語の総合力が養われます。それは重たいボールを負担なく投げるには、正しいフォームでないと投げられないことにも通じると思います。