経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第5回】 2016年12月6日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

深夜シフト労働者の食生活が乱れる本当の理由

コンビニに行ってもピークタイムを過ぎているのでお弁当の選択肢は限られてしまいます

 今回はシフト制勤務、特に深夜時間帯での勤務を含む社員の方々が抱えやすい食生活上の問題について考えてみましょう。

周囲への気遣いだらけの食事

 これまでに私が食事カウンセリングをした企業では、次のような特徴が見られました。

 1.通常の勤務体系の人よりも、間食を食事代わりにしている方が多い
 2.ひとりで食事をしている回数が多い
 3.ほとんど自炊せず、加工食品が多い
 4.お酒を飲む頻度が高い

 どうして上記のようなことが起きるのでしょうか。4つの特徴を生む原因に、共通の傾向が見受けられました。それは、生活時間帯が周囲とズレていることが、自身の体調を気遣いにくくして、周囲に影響を受けてしまう(周囲に気を遣わざるを得ない環境もある)ということです。詳しく見ていきましょう。

 1.通常の勤務体系の方よりも、間食を食事代わりにしている人が多い

 シフト制勤務の人は、生活時間が一般的な生活時間帯とずれているため、何時に何をどれほどのボリュームで食べていいかわかりにくいという声を聞きました。また、休憩中にコンビニなどに買い出しに行ったとしても、一般的なピークタイムを過ぎているので、並べられている商品が少ないという状況です。時間的にも「あまりしっかり食べるのはよくない…」と思われる方が多く、お菓子類でエネルギーを補給することが習慣になりやすいようです。間食をカウントしない場合には、欠食が目立ちます。

  2.ひとりで食事をしている回数が多い

 勤務中の休憩時間が人それぞれ異なることが多く、勤務時間以外でも、家族や友人と食事の時間が合わず、1日を通してひとりで食事をするケースがよく見受けられます。そして、ひとりであるがゆえに、簡単なもので終わらせてしまって、品数が少ない傾向にあります。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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