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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

タダ乗り社員への分岐点となる“40代”の明暗
「時間が経つのが早い」と感じたらヤバイ兆候?

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第22回】 2011年2月9日
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変化が少ないと、何をしていたか
思い出せないまま時間だけが過ぎ去る!

 2011年に入り、早や2月である。デパートなどへ行くと、バレンタイン商戦で賑やかしい。

 「ついこの前クリスマスだったのになあ。ついこの前正月だったのになあ。最近、時間が経つのがあっという間だ。もう2月、もう春、もう1年経ったのか。そんな感じで1年が過ぎていく。歳をとるにつれ、加速度的に1年経つのが速く感じる」

 そう思う人はいないだろうか。特に、40代、50代の読者の方々は、いかがだろうか。思い当たるとしたら、ビジネスマンとしては、もしかしたら「ヤバイ」ことなのかもしれないのである。詳しくは後述するが、この年代はビジネスマンが最もフリーライダー化しやすい年代だからだ。

 つい最近、ある人から「人間は『変化』が少ないと、しばらくして振り返ったときに、その時間の経過をあっという間だったと感じ、『変化』が多いと、長かったと感じるらしいよ」と言われた。

 科学的根拠など全くないことは、重々承知である。その人も誰かの話の受け売りで、そのまた誰かも誰かの話の受け売りで聞いた「都市伝説」のような話であろう。

 しかし、自分に当てはめて考えて見たら、妙に納得感があった。少なくとも、知る人ぞ知る「ジャネの法則」よりも、私にはリアリティのある言葉であった。(ジャネの法則については、ご自身で調べてみてください)。

 確かに、小学生の頃の1年は、今振り返ると長かった気がする。その頃と言うのは、極端に言えば毎日が「変化」の連続である。新しい知識を吸収し、新しい友達を作り、できることが増えていった。だから、改めて振り返ってみると「色々あった」と感じる。

 歳をとってからでも、変化の大きかった年は長かったと思いだす。そう考えると、毎年毎年、『あっという間だった』と感じるのは、自分に変化が起きていない証拠になってしまう。そのような時間経過のままだと、「ヤバイ」ことになるわけである。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

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