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プレゼンの上手な話し方

プレゼンは15分で飽きられる!?
聴衆を再び惹きつける上手な演出とは

福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]
【第7回】 2011年2月10日
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 プレゼンターはタレントではない。面白おかしく話したり、奇抜な演出をこらしたりすると、かえって場が浮き上がってしまい、場違いな雰囲気になる恐れがある。

 これまで述べたように、聴衆に聞いてもらい、理解してもらい、最終的に行動してもらうために、コミュニケーションの基本を踏まえた「話し能力」──話す力と聞く力──をしっかり身につけることが、プレゼンテーションの成功につながるのだ。聴衆を引きつける技術も、大道芸人のような派手な手法ではない。双方向コミュニケーションの実現を目指した、地味な方法である。

“身も心も”聴衆に一歩近づこう

 理想的なプレゼンテーションは、大勢を相手にしながらも、双方向コミュニケーションの空気をつくり出すことである。

 それには、聞き手に、

〈自分のために話してくれている。しっかり聞こう〉

 という意識を当初から持ってもらう必要がある。

 そこで、なによりも、話し手が進んで聴衆に近づき、距離を縮めることである。距離を縮めるとは、まず物理的に近づくことだ。

 ・ 一歩前に出る
  ・ 手は組まないで自由に
  ・ 体の力を抜いて、自然な姿で立つ

 近頃は1対1の会話でも、相手との距離を縮めることができずに、立ち往生してしまう人がいる。プレゼンターは、自分から一歩前に出て、聴衆に近寄ることである。次に、気持ちのうえで近づく。笑顔で明るくあいさつをするのもよい。

 次のような出方はタブーにしたい。

(1)手を後方に組み、一歩下がって立つ
(2)かたい、こわばった表情で、紋切り型の話し方をする
(3)準備してきたことを、その場の状況に関係なく喋り出す
(4)原稿やツールに目を向けたまま喋る
(5)独りよがりのジョークを言って、自分だけで満足している

スタートの「間」の取り方

 スタートの間合いは、話し手と聞き手との、最初の呼吸の合わせ方でもある。下腹に軽く力を入れて、2、3秒間を取り、一歩前に出て明るくあいさつをする。

 すなわち、次のような手順になる。

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福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


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