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田中秀征 政権ウォッチ

“権力維持の政治”はすでに見抜かれている!
菅首相が噛みしめるべき「就活生からの鋭い指摘」

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第71回】 2011年2月17日
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「民主党には理念も具体像もない」
就活中の学生たちが抱いた率直な気持ち

 私の大学の学生たちに、「民主党政権の問題点」をテーマにレポートを提出させた。すると、思わず赤線を引いてしまったほど鋭い指摘をしたものが十数枚もあった。

 就職氷河期と言われる中で就活に明け暮れている学生の指摘は特に厳しいものがあった。

 「就職活動では企業を見るポイントが企業理念、会社の方針だが、今の民主党は日本をどのようにしたいという具体像は見えず、権力維持のための政治に見えるから、ついて行く気が全くしなくなる」

 こんな指摘が多いからか、菅直人首相は今回の施政方針演説で、これでもかとばかり“理念”を並べたてた。しかし、理念を語ることと、それを感じさせることとは別のこと。

 他のレポートにもこんなものがあった。

 「最大の問題は、菅首相が何のために首相になったのか全く見えてこないことです。言葉だけでは私はもう信じようとは思いません」

 さらに、大半とも言える学生が同趣旨のことを書いている。

 「首相が自分のことばかり考えていた結果が人々の信頼を失うことになってしまったのだろう」

 「正直な話、頼りがいがなく自分の利益のためにだけしか行動しないような総理にしか見えない」

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


田中秀征 政権ウォッチ

かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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