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ローカルアイドルは「第二のAKB48」になるか?
地元への愛情を忘れない“Negicco”の営業力

木村明夫
2011年2月18日
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「Negicco」のプロモーション写真。人気が出ても、シンボルマークの「ねぎ」を手にしていることを忘れてはいない。

 「地域活性化と言えばゆるキャラ」と言われるほど、地域に密着するゆるキャラは全国的な広がりを見せている。だが最近、ゆるキャラに負けないほどの注目度を集めているのが、「ローカルアイドル」である。

 ローカルアイドルとは、東京に集中しているアイドルに対し、地方に本拠地を構えたまま地元を中心に活動する地域限定アイドルのこと。「地方アイドル」「地方発アイドル」「ジモドル」「ご当地アイドル」とも呼ばれていて、全国に約70組ものローカルアイドル・グループがいることを知り、驚いた。

 だが、ゆるキャラの二番煎じでローカルアイドルが結成されたわけでは、決してない。地方都市の商店街は過疎化現象が厳しく、シャッターが閉まったままの店も少なくない。集客力アップのために、イベントを開きプロのアイドルを呼べるなら簡単だろうが、資金不足などにより実現が難しいという、厳しい現状がある。

 そこで、地元でオーディションをして、身近な存在としてローカルアイドルを誕生させることにより、思っている以上の集客効果を上げることができた。そういった背景があるからこそ、全国的な広がりを見せたのではないだろうか。

 先日、ホリプロ主催で開催されたエリアアイドル№1決定戦「UMU AWERD 2010~全国アイドルお取り寄せ展~」では、新潟を中心に活動をしている「Negicco」(ねぎっこ)が優勝を飾った。在京テレビ番組へのレギュラー出演が決定しているばかりか、「三菱自動車」のコマーシャルにも起用され、CDも再販売されるなどの活躍ぶりを見せている。3月19日には、「渋谷STAR RAUNGE」でライブが予定されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。

 もともとNegiccoも、JA全農にいがた名産品の「やわ肌ねぎ」PRキャンペーンのために結成されたグループ。Negiccoの所属事務所「越後屋本舗クリエーターズ」の代表を務める熊倉氏からお話しを聞くことができたが、ここまで来る間には、大変な苦労があったと感じた。

 「全国ネギサミット」に参加し、その後も地元テレビ局のエコ運動の応援ユニットとして4年間、海岸清掃や山林の下草刈り、河川敷清掃活動を行なった。「食育音頭」という楽曲を使って、幼稚園や保育園で正しい食生活の指導にも、積極的に参加をして来た。今回、そんな地道な活動を続けてきた努力が実ったというわけだ。

 彼女たちが応援される要因の1つとして、キャンペーンが終了しても「やわ肌ねぎ」を手に持ち、常に地元活性化を忘れずに活動しているからではないだろうか? 熊倉氏は、「今後も新潟を拠点として活動し、地産地消や食育で「Negicco」を使って欲しい」と語っている。

 Negiccoだけでなく、チャンスさえあれば、ローカルアイドルたちが「第二のAKB48」として、全国区のアイドルとなる日が来るのかもしれない。そうなったとしても、決して本来の目的を忘れずにいてくれたなら、きっといつまでも記憶に残るアイドルになるに違いない。

(木村明夫)

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