「スマホでカシャ」の先進システムを支える意外過ぎるオペレーションとは
都内某所。商談を終えた営業担当者がカフェで、出張で利用したホテルの領収書をスマートフォンで撮影している。この担当者が利用しているのは「TOKIUM経費精算」。およそ5分(中央値)で領収書の項目がデータ化されスマホ画面に表示された。後は画面上の「申請」の箇所をタッチするだけで経費精算が完了した。
スマホで経費精算が完結する先進的なシステムだが、裏側のオペレーションは、想像とは全く違う。一般的なシステムでは、スマホで撮影された画像はOCR(光学式文字読み取り装置)で読み取り、自動でデータ化される。対してTOKIUM経費精算では、なんと、領収書の画像データをオペレーターが目視し、手入力でデータ化しているのである。
TOKIUMの人に頼る“人力”オペレーションは、デジタル全盛の時代に、いかにもアナログで時代遅れのやり方のように見える。だが実は、このオペレーションこそTOKIUMの最大の強みであり、顧客に選ばれる理由だという。一体どういうことなのか。