業績も財務状況もよくない低位株。だが、個人投資家が儲けるには最も効率的な投資対象だという。『低位株待ち伏せ投資』の著者・吉川英一氏が、低位株投資の魅力を語った。

大きく増やすには低位株効果を利用する

 私が低位株をすすめるのには、ちゃんとした理由があります。それは、低位株効果と呼ばれるものがあるからです。

 一般的に、値がさ株より低位株のほうが上昇率が高くなる傾向があります。例えば、株価50円の株が100円になる可能性と、5000円の株が1万円になる可能性では、どちらが高いでしょうか?

 理論的には、どちらも倍になる可能性を聞いているのですから、本来は同じであると思われるかもしれません。しかし、現実は違います。

 仮に売買単位がどちらも1000株単位だとしたら、50円の株は5万円で買うことができますので、誰でも気軽に参戦することが可能です。一方、5000円の株は500万円を持っていないと買えないので、個人投資家で参加できる人は極端に減ってしまいます。過去の相場においても、全員参加型の安い株のほうが意外高を演じているのは言うまでもありません。

 値がさ株の代表銘柄でもあるファーストリテイリング(ユニクロ)の株価は、12月19日の終値で4万3130円しているのですが、売買単位が100株なので、買う場合は少なくとも431万3000円と手数料分を用意しなければいけません。個人投資家が簡単に参戦できる銘柄ではないのです。

 そして、この株がここから株価倍増を果たすには、よほど大きなニュースや大幅な利益増加がないと無理だと言えます。

 なぜなら、多くのアナリストや機関投資家、証券会社などによって将来の予想利益や成長性までリサーチされているので、サプライズな変化が起きる可能性が低いからです。そんな銘柄が、ある日突然、上昇しだしたり、株価が短期で倍になることはまずありえません