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本川裕の社会実情データ・エッセイ

日本人は飲酒に世界一寛容、でも下戸が多い不思議

本川 裕 [統計データ分析家]
【第18回】 2017年1月4日
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酒豪都市、量では新潟
飲酒代では高知

 正月に飲むことが慣わしの薬酒にちなんで、この時期だけの浮かれた気分を表すのに「お屠蘇気分」という言葉がある。お正月なのでお酒にまつわる話題をいくつか提供しよう。

 まず、どの地域でどんなお酒が好まれているかであるが、家計調査の結果から酒類消費額の多い地域を表であらわした(右下表参照)。

©本川裕 ダイヤモンド社 禁無断転載
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 酒類計は家庭で購入する酒の合計であるが、この点での酒豪都市トップ3は、新潟、仙台、秋田である。外食の一部であり酒類計には含まれない飲酒代(飲酒に伴う料理を含む)の方から見る酒豪都市トップ3は高知、東京、山形である。

 全国平均の2倍以上の消費額となっている点で目立っているのは、新潟の清酒、宮崎・鹿児島の焼酎、青森のウイスキー、東京・横浜のワイン、高知の発泡酒・ビール風アルコール飲料である。

 それぞれのお酒がどんな地域で好まれているかをまとめると、清酒(日本酒)は東北・北陸、焼酎は南九州を中心とした九州、ウィスキーは北日本、ワインは京浜とワイン産地(長野・甲府)である。

 ビールは全国的に好まれている地域性の薄いお酒であり、最も消費が多い札幌でも全国の3割増し程度に止まっている。

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本川 裕 [統計データ分析家]

統計データ分析家。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科兼任講師。1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。同大学院単位取得済修了。(財)国民経済研究協会研究部長、常務理事を歴任。現在、アルファ社会科学(株)主席研究員。インターネット上で「社会実情データ図録」サイトを主宰。

 


本川裕の社会実情データ・エッセイ

本連載では、統計データの動きを独自に整理、グラフ化することによって、意外な社会の動きやわが国の状況を追って行きたいと考えている。もっとも堅苦しいものではなく、趣味的な個人の嗜好も含めたざっくばらんなものとしたい。体系的な思想というよりエッセイ形式で人間習俗(モラル)を観察したモラリストの伝統に連なれればと考え、連載タイトルにエッセイという用語を含めた。

 

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