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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

北区の商店街――専門店の大敵“少子高齢化”が最も進んでいるのに、販売効率が突出して高い不思議

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第13回】 2011年3月2日
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 江戸の名物「伊勢屋、稲荷に犬の糞」。一説によると、江戸の街には6000を超える稲荷社があったとか。その頭領、どころか関東の稲荷の総元締めが、王子稲荷である。

 大晦日の夜、関東一円の狐が王子に集まったという。これを今に伝えるのが、狐メイクで王子稲荷に初詣する「王子狐の行列」。同じ王子の飛鳥山の花見は、上野の山ではご法度の歌舞音曲が許されていた。江戸の昔から、北区はイベントの宝庫。区内の商店街もその伝統を受け継いでいる。

ダイエー、西友――総合スーパー
なんかに負けちゃあいられない!?

 再開発による建て替えのため、今は一時閉店中だが、赤羽駅東口のダイエーができたのは1969年。店舗面積1万㎡以上の大規模総合スーパーとしては、23区の第1号店だった。

 その隣にある西友も、40年近い歴史を持つ。現在営業しているのは一部だけだが、残りの部分に西友の本社が入っている。そんな北区だから、総合スーパーの集積密度は高い。10K㎡当たりの店舗数は、豊島区に次ぐ2位となっている。

 かたや専門店は、1店当たりの平均販売額が荒川区に次いで低い。食料品専門店も下から3番目。これでは勝負にならないか。いや、そうではないのが商店街の面白さだ。

 所得水準が20位の北区は、人口1人当たりの小売販売額も21位と振るわない。ところが、食料品専門店ではこの順位が15位に上がる。さらに、総小売販売額に占める食料品専門店の販売額の割合は4位。つまり、23区で4番目に食料品専門店がよく使われている。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

世は空前の「街歩き」ブーム。老若男女を問わず街歩きの人気スポットとなっているのが、古きよき時代の風情が漂う商店街だ。世界一の都市圏である東京と、その中心となる23区。それぞれの区の「区民性」も異なれば、そこに根付く商店街にも、それぞれ別の「顔」がある。そんな商店街のなかには、廃れるどころか新しい時代のニーズを採り込み続け、絶えず進化し続けているものも少なくない。本特集では、その区に住む人、その区を訪れる人を惹きつけて止まない商店街にスポットを当てて、そのパワーと魅力について、区や商店街に関連したデータと共に紹介する。東京の街歩きを楽し見たい人は、必見!

「街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力」

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