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トンデモ人事部が会社を壊す

ピコ太郎「PPAP」をビジネスマンが英語のバイブルにすべき理由

山口 博
【第61回】 2017年1月10日
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ピコ太郎「PPAP」の勢いが止まらない。公式チャンネルの動画視聴回数は1億回を超え、世界一だ。ビジネスパーソンの表現力向上プログラムを実施しているグローバルトレーニングトレーナーとしての目で見ると、実は、それには明快な理由がある。(リブ・コンサルティング人事部長兼組織開発コンサルティング事業部長 山口 博)

日本人がグローバルで
活躍するのを妨げる資質とは?

外国人に大ウケのピコ太郎。国際的に活躍したいと望むビジネスパーソンこそ、ピコ太郎からスキルを学ぶべきだ Photo:Rodrigo Reyes Marin/AFLO

 2016年8月25日にTwitterで公開されたピコ太郎「PPAP」動画は、9月にジャスティン・ビーバーが発信して海外で一気に火が付き、世界各国に広まった。

 単調なリズム、意味があるとは思えない歌詞、シンプルなダンス…いったい何が爆発的なブームの理由なのかという声もある。しかし私に言わせれば、ピコ太郎の表現は外国人に爆発的にウケるのはきちんと理由がある。そしてそれは、国際舞台で活躍するビジネスパーソンにもぜひ、知っておいていただきたいスキルだ。

 そのスキル内容に言及する前に、ここ数年、増加している問い合わせを紹介したい。「海外進出するにあたって、日本人担当者にグローバルスタンダードのビジネススキルを、即時に身に付けさせたい」というものだ。

 コミュニケーション、ファシリテーション、プレゼンテーション…多岐にわたるグローバルスタンダードのビジネススキルを、短い期間で発揮できるようになれるはずなどないと言う人は多い。しかし本当にそうだろうか?私は、日本人がグローバルビジネススキルを発揮できない根本となる原因を突き詰めていった。そこで見えてきた原因は、日本のビジネスパーソンの「躊躇するマインド」であった。

 一例を挙げよう。グローバルIT企業T社で、アジア各国の営業担当者を集めてグローバルプレゼンテーション演習を実施した。全体の時間のおよそ9割が演習だ。

 日本からは2人が参加。A氏はTOEIC800点、わが国有数の国立大学出身、日本法人ではトップタレントに選ばれている。一方、B氏はTOEIC600点、地方私立大学出身、日本ではその時点では必ずしも優秀だとは思われていなかった。果たして評価が高かったのはA氏かB氏か、読者のみなさんはどう思うだろうか。TOEICスコアの高さからもA氏だと考える人が多いのではないだろうか。

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山口 博

やまぐち・ひろし/慶應義塾大学法学部政治学科卒(サンパウロ大学法学部留学)、長野県上田市出身。国内外金融・IT・製造業企業で人材開発部長、人事本部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現在、株式会社リブ・コンサルティング人事部長兼組織開発コンサルティング事業部長。横浜国立大学大学院非常勤講師(2013年)、日本ナレッジ・マネジメント学会会員。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある。

 


トンデモ人事部が会社を壊す

サラリーマンの会社人生のカギを握る人事部。しかし近年、人事部軽視の風潮が広まった結果、トンデモ人事部が続々と誕生している。あっと驚く事例をひもときながら、トンデモ人事部の特徴や、経営陣がすべき対処法などを探っていく。

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