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VR、ARから食べ物まで
2017年注目の5大テクノロジー

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第419回】 2017年1月10日
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 コンピュータやスマートフォンに閉じ込められていたテクノロジーが、もっとおもしろい方向へ転換しつつあるのを感じたのが2016年ではなかっただろうか。声でやりとりできるデバイスが登場したり、バーチャル体験ができるデバイスが身近になったりと、テクノロジーの本当の技が見えるようになってきた。

 さて、それでは2017年はどんなことが期待できるのだろうか。消費者向けのテクノロジーで予想される5点を挙げてみた。

(1)VRは本格展開する時期に

VRヘッドセットの代名詞といえるオキュラスの主力製品「リフト」(https://www.oculus.com/)。VRに関する記事はこちら

 20年以上も前に開発されていたバーチャルリアリティ(VR)が、現実的に可能なテクノロジーとして感じられるようになっている。コンピュータ処理能力が進み、それが安価に消費者の手に入るようになったことで、実に未来的なバーチャル体験を誰もが味わえるようになった。VR用のヘッドマウント・ディスプレイも、グーグル製やソニー製など数100ドル程度で高品質のものが発売され始めて、VRがますます身近になっている。

 現在は、エンターテインメントが中心だが、そのうちニュース報道や医療などでの利用が進むだろう。医療分野では、患者がVRのコンテンツを体験することで、心理的な悩みが軽減されたり、生体的な変化を起こしたりするようなしくみも可能だ。2017年には、VRを介して多様な分野での可能性が見られるようになるだろう。

(2)AR開発に大きなはずみがつく

 現実世界にバーチャル世界を重ねるオーグメンテッドリアリティ(AR)は、常にVRと並んで論じられてきた。ところが、ARがはっきりと異なる進路を取り得ると感じられたのが、ARゲームの「ポケモンGO」の登場だった。スマートフォンを手に現実世界を歩きながら、まったく別の世界のレイヤーの中で遊ぶことができる。ヘッドマウントディスプレイのような大げさなしかけなしに、もっと身軽にバーチャル世界に足を踏み入れられることを、このゲームが示したわけだ。

 今後、ゲームだけでなく、町の旅行情報、ショップ情報、マーケティング情報などの多様な情報が、ARで実現可能になるだろう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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