ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
三谷流構造的やわらか発想法

天の邪鬼が日本を救う?

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第5講】 2011年4月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

違和感をどう持つか:復習とちょっと応用

 まずは、基本の繰り返しから。

 発想力とは大部分、「発見」と「探究」の組み合わせです。その中でも、価値ある発見は「非日常的な視点で日常を見つめること」から、生まれてきます。

 その非日常的視点を得るために、いくつかの方法がありました。いずれも「日常への違和感」を得るための方法です。

・宇宙人の視点
・予測とのズレ

 前者は立ち位置を変えて見てみること。この応用は色々あります。宇宙人とは言わずとも、外国人の視点、子どもの視点、初心者の視点、オタクの視点…。

 いつもの自分とは違う、ちょっと変わった立場に自分を置いてみることで、さまざまなものが見えてくるでしょう。

ヒトと全く違う視点を持つためには…

 でも、どうやって? どうやったら自分とは違う「外国人」「子ども」「初心者」「オタク」などの視点を持てるのでしょう。

 本当の答えは「想像力」です。

 未来のコトを想像できる、他者の気持ちを想像できる。これはヒトだけが持つ能力なのです。

 ただ、自分と全く違う他者の気持ちを想像するというのは、難題です。それは一部の役者・噺家や小説家の皆さんだけに許された、類い稀な才能なのです。

 でも、地道な方法もあります。

 その者と対話し、そしてよく観察すればいい(*1)のです。ただ頭の中だけで悩んだりこねくり回しても、ダメです。よく聴いて、よく見ましょう。そこからきっと自分とは違う何かが見つかります(*2)。

*1 宇宙人の気持ちの想像は、頭の中でしかこれができないから、実は高等技術
*2 最近はこういうことを「ビジネス・エスノグラフィ」と言ったりする

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

⇒バックナンバー一覧