「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

「仕事ができるリーダー」5つの特徴
どんな上司についていくかで、自分の人生は大きく変わるものです。
では、どのような上司についていけば良いのか。その特徴について、お伝えします。
まず一つ目は、「フェアである人」です。
このような上司は、誰が発言しているのかではなく、何を発言しているのかに着目してくれます。
たとえば、ある社員が普段から的外れな発言ばかりしているとします。
そんな社員が会議で手を挙げたとき、「またどうせ的外れな意見だろう」と先入観で否定するのではなく、その発言内容が正しいのであれば、しっかりと評価してくれる。
誰が発言したかではなく、発言の中身をきちんと見てくれる人。
こうした上司は本当に素晴らしい存在です。
ぜひ、皆さんの周りでもそのような人を見つけてください。
二つ目は、「過程、プロセスを見てくれる人」です。
仕事をしていると、どうしても成果だけを評価されがちです。
「新規契約を何件取れたのか、取れなかったのか」だけを見て、「なぜだ?」と結果だけを問う人もいます。
しかし大切なのは、そこに至るまでの過程をきちんと見てくれる上司です。
件数が取れなかった理由について、一つひとつのプロセスを確認し、「ここに問題がありそうだね」と、具体的に課題を見つけてくれる。
こうした上司は本当に大切な存在です。
三つ目は、「褒めるだけでなく、しっかりダメ出しもしてくれる人」です。
よくあるのが、褒めるだけの上司です。
もちろん褒められることは嬉しいものですが、褒められてばかりでは成長はしません。
ダメ出しというのは、その人の課題に対して指摘をし、次の成長のために必要なことを伝える行為です。
相手に嫌われるかもしれないというリスクを感じながらも、勇気を持って指摘してくれる。
適度に褒めてくれるだけでなく、必要なダメ出しをしてくれる上司、これもとても重要です。
四つ目は、「自分を主語にして話せる上司」です。
よく「あなたのためを思って言っているんだよ」と語る上司がいますが、その多くは、実際には「嫌われたくない」という気持ちからそう言っていることがほとんどです。
しかし本当に大切なのは、「僕はさっきの行動はおかしいと思った」「僕はこういうことをされると嫌だと感じた」と、自分を主語にして、率直に相手に指摘できる上司です。
こうした上司は、部下から嫌われるリスクを背負いながらも、自分の気持ちを正直に伝えてくれます。
体を張ってくれる上司、そんな人についていくべきです。
そして最後、五つ目は、「話の終わりをポジティブに締めくくれる上司」です。
会議やフィードバックの場で、最後がネガティブな雰囲気で終わってしまうと、その後の私生活や気持ちにまで悪影響が及ぶことがあります。
布団の中まで引きずってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、どんなに厳しいフィードバックであっても、「でも期待してるから、次は絶対頑張ろうね」と、ポジティブな言葉で締めくくってくれる上司が大事なのです。
この1番から5番までの特徴を持つ上司を、皆さんの周りで見つけてください。
そして、「この人だ」と思える上司がいたなら、その人についていくべきです。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)