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[緊急提言]真夏の計画停電を回避する方法
【第1回】 2011年4月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
古市勝久 [株式会社購買戦略研究所 代表取締役]

真夏の計画停電・大規模停電を回避するために、
今、必ず知っておくべきこと

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約1000万キロワット足りない、
真夏の電力

 「使っていない電化製品のコンセントは抜いておこう」
 「夜中の照明は電気のムダ」
 「とにかく節電を」
――3月11日に発生した東日本大震災。そして“想定外の”原発事故。

 あの日以降、日本のいたるところで、こうした情報が流れている。

 節電の心がけそのものを否定するわけではない。一人一人のささやかな節電が積み重なって大きな成果になり、このところの計画停電が見送りになっていることも事実だ。

 しかし、冬は過ぎ、春が来て、やがて夏が訪れる。いまだに電力供給の完全復旧の見通しが立たず、大幅な電力供給不足がほぼ確実視されている夏がやって来る。

 真夏のピーク時の電力需要は5500~6000万キロワットとも予想されるが、それに対して確保できるのは4650~5000万キロワットにとどまる見通しだという。
約1000万キロワットも不足するというのだ(図1)。 

図1 2011年の夏はどうなる? 月別・東京電力の需給ギャップ (拡大画像表示)

夏の停電は、
命の危険にさらされることもある

 夏と冬とでは電力不足に対する危機感の度合いが大きく違う。ひとたび停電になれば熱中症などが多発する可能性も高い。

 40度近くまで気温が上がることもある真夏の東京。 突然の停電で、空調が止まった窓のないエレベーターに数時間、取り残されてしまったら……。命の危険にさらされる可能性もある。

 もう一つ、残念なお知らせがある。

 冬場とは比べ物にならない電力需要にさらされる真夏の都会では、これまでのようにいくら電化製品のコンセントを抜いても、いくら神経質になって部屋の電灯を消して回っても、いくらコンビニが深夜営業を取りやめても、「停電を回避する」という目的においては、ほとんど意味がないのである。

 だからこそ夏が来る前に、私たちは改めて「本当に効果のある節電対策」を身につけて おかなければならない。

 そのポイントとなるのが、本連載のサブタイトルにあるいかにして「ピーク時」の電力需要を下げるかなのだ。

 「ピーク時」、この言葉がキーになるのである。 今夏、制御不能な大規模停電を防ぎ、計画停電を回避するために企業は何ができるのか、何をすべきなのか。

 この連載では、こうした意外と知られていない電力需給の基礎的な事実について、しっかりと、かつ繰り返し述べるとともに、私の専門分野でもある「エネルギーコスト削減」という見地から、「今、すべきこと」について緊急の提言をしたいと思う。

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古市勝久 [株式会社購買戦略研究所 代表取締役]

2000年よりMBAにてB2B(企業間電子商取引)市場を研究。
同時にソフトバンクグループにてe-Marketplace、電子商社、企業間受発注システムの導入コンサルティング等を経て電子入札サービスのビジネスモデルを構築する。
2005年に早稲田大学IT戦略研究所と連携し、独立系の購買コンサルティング会社として「株式会社購買戦略研究所」を設立。
現在まで、大手小売業を中心に約400社のエネルギーコストを含めた購買改革のプロジェクトを手がけている、国内随一の購買コンサルタント。
販促、建築、物流、など7つの部署別コンサルティング部門を持ち、電力などエネルギーコスト関連を含めた削減対象品目は150以上に及ぶ。

株式会社購買戦略研究所
http://www.psic.jp


[緊急提言]真夏の計画停電を回避する方法

今夏、制御不能な大規模停電を防ぎ、計画停電を回避するために企業は何ができるのか、何をすべきなのか。意外と知られていない電力需給の基礎的な事実について、しっかりと、かつ繰り返し述べるとともに、筆者の専門分野でもある「エネルギーコスト削減」という見地から、「今、すべきこと」について緊急提言する。

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