
長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、電力業界の2トップである東京電力ホールディングス(HD)、関西電力の定時株主総会での再任・新任の取締役26人の賛成率を集計し、ランキングにした。東電HDの次期社長候補2人の賛成率は、どちらが勝ったのか。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
1位は関電の原悦子氏
最下位は関電の園潔氏
2025年定時株主総会の決議に関する臨時報告書を基に、ダイヤモンド編集部は東京電力ホールディングス(HD)、関西電力の再任・新任の取締役26人に対する賛成率をランキングにした。
一部を紹介すると、1位は関西電力の社外取締役、原悦子氏(弁護士)で99.2%。2位は東電HDの社外取締役、内田貴和氏(元三井物産副社長)で98.84%。25位は関電の社外取締役、真鍋精志氏(元JR西日本会長)で80.9%、最下位は関電の社外取締役、園潔氏(元三菱UFJ銀行会長)77.4%だった。
東電HDの定時株主総会には、次期社長候補の一人、長﨑桃子氏(東電HD執行役副社長、東電エナジーパートナー社長)が取締役候補として初登場した。23年から取締役を務めるもう一人の次期社長候補、酒井大輔氏(東電HD代表執行役副社長、東電フュエル&パワー社長)との「賛成率対決」は、どちらに軍配が上がったか。
関電では今年も会長の榊原定征氏(元東レ会長)、社長の森望氏の取締役解任案が一部の株主から提案された。株主の反応に変化は見られたのか。