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ついに累計2億2000万部を突破!
なぜ漫画『ONE PIECE』は大人を惹きつけるのか

川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]
【第63回】 2011年4月11日
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大人のファンを獲得し、
記録を更新し続ける『ONE PIECE』

初版発行部数が日本新記録の380万部となった最新刊『ONE PIECE』 61巻 ©尾田栄一郎/集英社

 「前人未到の累計2億2000万部突破!」
 「最新刊61巻が初版発行部数380万部で日本記録更新!」
 「映画初日興行収入5億5300万円。東映史上最高記録を樹立!」
 「泣ける漫画:男性部門1位、女性部門1位、総合1位」(ネットリサーチDIMSDRIVE)
 「今までで最も感動した漫画:男性部門1位、女性部門1位、総合1位」(オリコン)

 このような数々の記録・伝説を打ち立てている『ONE PIECE』は、数多くある人気漫画のなかでも断トツの人気と注目を集めており、今や日本を代表する漫画といっても過言ではありません。そして、子どもだけに留まらないばかりか、むしろ大人を中心とした幅広い世代からの絶大な支持を誇っています。なぜ『ONE PIECE』はこれほどまでに多くの大人を惹きつけているのでしょうか。今回は、『ONE PIECE』に秘められた人気の理由を解明していきます。

『ONE PIECE』登場の時代背景
かつての価値観が“失われた”時代

 『ONE PIECE』は、1997年に週刊少年ジャンプで連載が始まりました。

 当時の日本の状況を振り返ると、1995年に起こった阪神大震災からの復興のなかで生まれた需要が日本経済の底上げ(デフレ基調からの脱却)につながっていたところでした。

[世] 日本のGDPデフレーターの推移(1980~2010年)

 しかし、上記のグラフのように1997年4月には“消費税率の引き上げ”、その後、金融業界では山一證券の自主廃業や北海道拓殖銀行の経営破綻といった大型倒産が起きたことにより、日本経済はデフレ局面へと突入していきます。

(この当時の阪神大震災からの復興という流れを機に、デフレから脱却できる可能性があったことは重要な視点ですが、これについては次の機会に考察したいと思います)

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川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]


1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられ、組織を動かす原動力へと変えていく。
最新著に『絶対に断れない営業提案』(中経出版)がある。

【関連サイト】『経営参謀の視点』※毎週月曜日更新 

 


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不透明な経済状況が続き、半年先の景気を読むことさえ難しい日本経済。この連載では、様々な業界やテーマで活躍する船井総研の専門コンサルタントが、業界別に分析し、半年先の景況感を予測していきます。

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