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山崎元のマネー経済の歩き方

新入社員への確定拠出年金ガイド

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第173回】 2011年4月18日
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 新入社員がオフィスにやって来る時期になった。今年は、東日本大震災でめでたい気分になれないかもしれないが、史上最も厳しいといわれた就職戦線を勝ち抜いてきた新入社員だけに、先輩たちの期待も大きい。新入社員たちが本稿を目にする頃には、社内のさまざまな福利厚生制度についてひととおり説明を受けたところだろう。

 まず、会社に確定拠出年金制度が導入されている新入社員向けに説明しよう。

 確定拠出年金は、老後の備えを自助努力でつくるための制度で、与えられた選択肢の中で自分で投資対象を選んで自分のおカネを運用する仕組みだ。原則として60歳まで引き出せないといった不自由はあるが、掛け金は非課税になるし、運用期間中には運用益に課税されないという税制上のメリットがある。会社の制度として導入する企業が増えている。

 まずは入社した会社で採用している福利厚生制度をよく確かめてほしい。確定拠出年金があったらチャンスだ。ぜひ活用したい。

 会社の制度にもよるが、確定拠出年金に回す金額を選ぶことができる場合、できるだけ大きな額を回すことをお勧めする。このおカネは、税金がかかる前に自分の給与から差し引くことができるので、「税金のぶんだけ得をする」と考えられる。これだけハッキリ得になる運用方法はほかにないので使わないともったいない。

 投資する対象を自分で選ばなければならないが、多くの加入者が最初に決めた配分をその後も使い続ける傾向があり、最初が肝心だ。

 確定拠出年金のおカネは前述のように自由に取り崩すことができるおカネではないが、自分のおカネの運用全体の中で考えることが重要だ。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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