現場のリーダーの働き方次第で、1つの目標に向かって一丸体制になることもあれば、モチベーションの落ちた組織になることもあります。

 現場のリーダーには、統率力、気力、体力、知力、決断力、理解力、実行力、包容力などさまざまな資質が必要とされます。そして、これらの資質は、社長に求められる資質とほとんど変わりがありません。

 つまり中小企業の場合、「いい人材」とは、すべての部門の現場で、社長代行の役目を果たせるリーダーのことを指しているのです。

 当然、重要な任務を持つので、要求されるレベルはきわめて高いものになります。「人材がいない、集まらない、育たない」と考えているとすれば、それは求めている資質が、そもそも高すぎるのです。